初心者のためのホロスコープ(出生図)読み方ガイド

占い

占星術や星占いに興味のある皆さん、こんにちは!

ホロスコープ(出生図)って難しそうなイメージがありますが、ポイントを押さえれば自分でも読めるようになりますよ。

今回は初心者向けに、ホロスコープの基本から読み取り方までをカジュアルでわかりやすく解説します。

専門用語も丁寧にフォローするので安心してくださいね。

それでは、自分のホロスコープを手元にぜひ一緒に読み解いてみましょう

ホロスコープとは?:占星術における役割、誕生日との関係

まず「ホロスコープ」とは何でしょうか?

ホロスコープとは、「自分が生まれた瞬間に太陽系の天体がどこにあったか」を示す天体配置図のことです。

簡単に言えば、生まれたときの星の位置をあなたを中心にマップにしたものですね。

ホロスコープを作成するには生年月日・出生時間・出生地といった情報を使います。

特に出生時間と場所が分かると、後述するハウス(後述)など細かい部分まで正確に割り出せます。

もし時間が不明な場合は正午(お昼12時)を仮の時間として作成する方法もあります。

ホロスコープには自分の性格的な特性、得意分野・不得意分野、さらには人生の目的いつどんなことが起きやすいかといった情報までたくさん詰まっています。

占星術ではこの出生図を読み解くことで、その人の運勢や傾向を占ったり分析したりするわけです。

テレビや雑誌の12星座占いは太陽星座(生まれたとき太陽がいた星座)だけで12種類に分類していますが、人の性格や運命は太陽1つでは表しきれません

ホロスコープでは太陽以外にも月や水星など10個の天体すべてを見て総合的に判断するので、「星座占いは自分に当たらないなぁ」という方でも出生図を読むとしっくりくるはずです。

とはいえ、最初からホロスコープのすべての情報を読み取るのは難しいもの。

でも安心してください。少しずつ見方に慣れていけば、様々な情報が読み取れるようになります。

まずは「ホロスコープを形作る基本の4要素」について押さえていきましょう。

ホロスコープの4つの構成要素:

  1. 天体(惑星) – 太陽や月を含めた10天体。それぞれ役割があります(次章で解説)。
  2. サイン(星座) – いわゆる12星座。天体がどの星座に位置するかで性質が変わります。
  3. ハウス – 円形のホロスコープを12分割する部屋番号。人生の12分野を表します。
  4. アスペクト – 天体同士が作る角度関係。天体同士の相性や作用を読み取ります。

このようにホロスコープは360度の円形チャートで表され、外側には12星座が配置されています。

円の中は縦横の軸で4等分され、さらに12の「ハウス」に区切られています。

ホロスコープを見てみると、記号だらけで一見複雑ですがご安心を。

基本要素ごとに順番に読み解けばOKです。

それでは次から各要素について順番に見ていきましょう。

ネイタルチャート(出生図)の全体像:円形チャートの構成要素の紹介

ネイタルチャートとは、あなたが生まれた瞬間の空の状態を丸ごと切り取って図にしたものです。

地平線から見た東西南北の方向がチャート上に反映されており、円の左端(9時の方向)が東の地平線=アセンダント(ASC)、上端が南中=MC(後述)となっています。

円の外周には春分点(牡羊座♈︎の0度)を起点に反時計回りで12星座が配置され、円を12等分するラインで内側の12ハウスに区切られています。

さらに円の中には太陽系の10天体(太陽~冥王星)の記号が描かれ、各天体がどの星座・ハウスに位置しているかが示されています。

天体記号は例えば太陽なら☉(○の中に・)、月なら☾といったシンボルで表現されます。

ホロスコープはこのように「天体」+「星座」+「ハウス」+「アスペクト」の組み合わせで読み解いていきます。

それぞれ簡単に言うと、「どの惑星が」「どの星座の性質で」「どのハウス領域に影響し」「他の惑星とどんな角度関係か」を読む作業です。

例えば「火星」が「獅子座」で「第10ハウス」にあり、他の天体と90度(スクエア)の角度を取っている……といった具合です。

最初は情報量が多く感じますが、一つひとつはシンプルなので大丈夫ですよ。

次章から、まず12星座の特徴を見ていきましょう。

12星座(サイン)の意味と性格傾向:牡羊座~魚座まで簡潔に

ホロスコープを読む際には、天体が入っている星座の意味を知ることが大切です。

ここでは牡羊座から魚座まで、12サインの持つ世界観や性格傾向をキーワードで紹介します。

自分のホロスコープで各天体がどの星座に入っているか確認し、その星座のキーワードを当てはめてみましょう。

  • 牡羊座(おひつじ座) – 『開拓』『チャレンジ』『情熱』がキーワード。情熱的で新しいことにどんどんチャレンジする開拓者タイプ。
  • 牡牛座(おうし座) – 『五感』『豊かさ』『こだわり』。マイペースで五感の心地よさや物質的な安定を大事にし、自分のこだわりを貫きます。
  • 双子座(ふたご座) – 『好奇心』『言語』『情報』。好奇心旺盛でおしゃべり上手、フットワーク軽く情報収集するのが得意です。
  • 蟹座(かに座) – 『家族』『母性』『共感性』。親しみやすく世話好きで、身近な人を家族のように大切にします。共感力が高いタイプ。
  • 獅子座(しし座) – 『自己表現』『英雄』『プライド』。自信家で堂々と自己アピールし、ヒーローのように注目を浴びたい華やかな存在です。
  • 乙女座(おとめ座) – 『分析』『豊かな感受性』『献身的』。細やかな気配りと分析力に優れ、繊細で人をサポートするのが上手な実務派です。
  • 天秤座(てんびん座) – 『バランス』『社交的』『適応』。調和を重んじ、人当たり柔らかで社交的。どんな環境にもスマートに適応します。
  • 蠍座(さそり座) – 『深い思い入れ』『一体感』『継承』。情念深く、一度ハマるととことん追求。人や物事と深く一体化し、何かを受け継いでいく力強さがあります。
  • 射手座(いて座) – 『冒険』『自由』『向上心』。楽天的で自由を愛し、冒険心旺盛。常に向上心を持って広い世界へ飛び出していきます。
  • 山羊座(やぎ座) – 『現実主義』『責任』『努力』。堅実で責任感が強く、コツコツと努力を積み重ねて目標を達成する頼もしさがあります。
  • 水瓶座(みずがめ座) – 『個人主義』『独創性』『革命』。発想がユニークで常識にとらわれません。個性的で、新しい風を起こす革新的なタイプです。
  • 魚座(うお座) – 『感情』『癒し』『霊感』。感受性が豊かで、人の痛みを自分のことのように感じます。優しく癒しの雰囲気を持ち、直感力にも優れます。

いかがでしょう?ご自身のホロスコープで太陽や月が入っている星座のキーワードを見ると、「なるほど!」と感じる部分があるかもしれません。

星座はその人の性質のカラーを与えてくれるイメージです。

同じ「太陽」でも牡羊座にある人と魚座にある人では発揮される雰囲気がガラッと変わります。

例えば太陽が牡羊座にある人なら、「人生の方向性や自分らしさ」(太陽)を発揮するために『開拓』『チャレンジ』『情熱』という牡羊座のテーマを満たすことが大事になる、と読むことができます。

自分をどんどん能動的に表現し、チャレンジするほど人生の可能性が開けていくタイプ、といった具合ですね。

10天体の役割:太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星

ホロスコープでは太陽から冥王星までの10個の天体を扱います(占星術では太陽と月も「惑星」と呼び習わします)。

各惑星はそれぞれ人の中の異なる役割エネルギーを象徴しています。

ここでは10天体それぞれが何を表すか、簡単にリストアップしますね。

  • 太陽(☉)人生の方向性や自分らしさを表す天体。自分の中心核であり、外に表れやすい本質的な特徴を司ります。
  • 月(☾)感受性や無意識の反応、心の土台を表します。心の奥にある情緒や安心感、幼少期からの無意識な癖などを支配します。
  • 水星(☿)知性やコミュニケーションを司る星。物事の考え方や学習能力、言葉の使い方、伝達方法など知的活動全般に影響します。
  • 金星(♀)愛情や好み、美しさや幸福を感じるポイントを表します。恋愛傾向や人間関係の好み、美的センスや趣味、快適さの感じ方などに関連します。
  • 火星(♂)行動力や情熱、社会に自己主張するエネルギーを象徴。闘志や積極性、怒りの表現の仕方、目標に向かう推進力などアクティブな面を司ります。
  • 木星(♃)恵まれた才能や発展しやすい分野を示す星。拡大と幸運の星とも呼ばれ、自分が成長しやすいテーマや豊かさを享受しやすい領域を教えてくれます。
  • 土星(♄)成長のための試練や課題、限界を表します。制限の星とも言われ、自分が努力して乗り越えるべきテーマや責任を負う分野を示す、人生の教師的存在です。
  • 天王星(♅)変革や独創性、ブレイクスルーの力を司る星。革命の星とも呼ばれ、常識にとらわれない発想や急激な変化、世代的な革新的トレンドを象徴します。
  • 海王星(♆)直感や夢、スピリチュアルな世界を表す星。境界のない霧のようなエネルギーで、芸術的センスや想像力、共感力、時に曖昧さや幻想も支配します。
  • 冥王星(♇)死と再生、徹底的な変容と超越的パワーを象徴。破壊と再生の星であり、極端な変化や心理的な深淵、カリスマ性や潜在的パワーを示します。

以上が10天体のざっくりとした意味です。

それぞれの天体がホロスコープ上のどの星座に入っているかで、「そのエネルギーがどんな質を帯びるか」が決まり、さらにどのハウスに入っているかで「どの分野で発揮されるか」が決まります。

例えば太陽(人生の方向性を司る)が「獅子座(自己表現の星座)」にあれば表現力豊かに人生を輝かせたい人でしょうし、それが「10ハウス(社会的地位の部屋)」に入っていれば仕事や社会で自己表現が活きる、といった風に読めるのです。

💡 ワンポイント: 10天体すべて大事ですが、初心者はまず太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の7つ(個人の内面や日常に関係が深い惑星)から注目すると良いでしょう。天王星・海王星・冥王星の3つはゆっくり動くため同世代共通の影響が強く、個人レベルでは副次的だからです。

アセンダント(ASC)とMCの解説:外見と社会的役割の読み方

ホロスコープには天体以外にも重要なポイントがいくつかあります。

その代表がアセンダント(ASC)とMC(エムシー)です。

これらはホロスコープ上の「東の地平線」と「天頂(南中点)」にあたり、人生の二本柱となる重要な感受点とされています。

  • アセンダント(ASC) – 日本語では上昇宮とも呼ばれます。
    あなたが生まれた瞬間に東の地平線から昇っていた星座のことです。ホロスコープでは第1ハウスの起点にあたります。アセンダントが象徴するのは「第一印象」「外側に現れる自分」です。例えば人から見た雰囲気や見た目の印象、話し方、無意識の行動パターンなど、外面的な人格を表します。「あなたの仮面」とも言われ、自分を社会に向けて表現する際にかぶるペルソナのようなものですね。アセンダントの星座を見ると、「この人はパッと見〇〇座的だな」というイメージが掴めます。例えばアセンダントが魚座なら、やさしくふんわりした雰囲気に見られやすいといった具合です。
  • MC(ミッドヘブン)天頂とも訳されます。
    ホロスコープの頂点(第10ハウスのカスプ)に位置するポイントで、社会における役割やキャリア、人生の到達点を象徴します。いわば「社会的な顔」であり、「人生で目指す方向性」や天職に関わるポイントです。MCの星座を見ると、その人が社会でどんな風に評価されやすいか、どんな使命感を持ちやすいかがわかります。「社会的アイデンティティ」とも言われ、アセンダントがスタート地点の自分像だとすれば、MCは人生目標のゴール地点ともいえます。例えばMCが山羊座なら「責任感と努力」で社会的地位を築くことを目指し、MCが水瓶座なら「独創性や改革精神」を社会で発揮していく、といったイメージです。

要するに、ASCは「自分の見せ方」、MCは「社会での在り方」を読むポイントです。

アセンダントの星座から「人にどう映るか・基本的なノリ」を、MCの星座から「社会で目指す姿・キャリア傾向」をぜひチェックしてみてください。

豆知識: ホロスコープ上、ASCのちょうど反対側(西の地平線)に位置する点をディセンダント(DESC)、MCの真反対(天底)をICと呼びます。DESCは対人関係やパートナーシップ、ICは心の拠り所や家庭の基盤を表し、ASC・DESC・MC・ICの4点を総称して**「アングル(感受点)」といいます。どれも出生時間が分からないと正確に割り出せないポイントなので、やはりホロスコープ作成には出生時間が重要**なのです。

ハウスの意味:1~12ハウスのテーマと解釈

次にハウス(室)についてです。

ホロスコープ上では円を12等分する形で「1~12」の番号が振られたエリアがありますね。

この各ハウスがそれぞれ人生の異なる領域(テーマ)を表しています。

出生時間と場所によってハウスの区切り位置(カスプ)が決まるため、人によって天体が入るハウスが異なり、その人ならではの重点領域が分かります。

以下に1ハウス~12ハウスの一般的なテーマを簡単にまとめます。

  • 1ハウス自分自身・自我・体質・容姿・第一印象(生まれ持った個性や見た目、雰囲気など)
  • 2ハウス所有物・収入・お金・快感と不快感(金銭感覚や所有欲、価値観、五感的な好み)
  • 3ハウス知性・言語・コミュニケーション・兄弟姉妹・身近な環境・初等教育(話し方や学習傾向、幼少期の環境、人付き合いの基本)
  • 4ハウス家庭・家族・居場所・ルーツ・両親・不動産(実家や家庭環境、心の拠り所、プライベートな領域)
  • 5ハウス楽しみ・恋愛・創造性・表現・子ども(趣味娯楽や恋愛スタイル、創作活動、自己表現のしかた)
  • 6ハウス仕事・奉仕・健康管理・日常習慣(職場での働き方や部下との関係、ルーティン、健康管理方法)
  • 7ハウス対人関係・結婚・パートナー・契約・ライバル(1対1の関係性全般、結婚相手の傾向、協力と敵対関係)
  • 8ハウス深い関わり・共有資産・性的なこと・権力(親密な人との経済・精神の共有、親から受け継ぐもの、性愛傾向)
  • 9ハウス哲学・抽象思考・海外・専門的学び・宗教・高等教育(人生観や信念、留学や外国運、大学以降の教育や研究分野)
  • 10ハウス社会的地位・キャリア・天職・成功(社会で目指す到達点や職業上の地位、使命感、世間評価)
  • 11ハウス理想・未来・友人・団体・ネットワーク・革新(友情関係や所属コミュニティ、未来志向、ネット上の活動も含む)
  • 12ハウス無意識・秘密・精神世界・全体の統合(隠れた才能や癖、スピリチュアルな領域、無意識下の課題や癒し)

それぞれのハウスを見ることで、「どの分野にその人のエネルギーが使われやすいか」のヒントが得られます。

例えば先ほどの例で太陽が牡羊座の5ハウスにある人なら、「自分らしさ(太陽)を発揮するには、牡羊座の開拓・情熱を5ハウス(創造的で自分が楽しいと思える分野)で表現するのが良さそうだ」と読み解けるわけです。

実際、「自分が夢中になれるクリエイティブな活動で情熱を燃やすことで、その人らしく人生が輝くだろう」といった具合ですね。

豆知識:空(から)ハウスについて…自分のホロスコープを見て「特定のハウスに天体が一つも入っていない」ことがあります。空のハウスとも言いますが、天体が無いからその分野が何もないという意味ではありません。その場合は、そのハウスのカスプ(境界線)の星座と、その支配星をチェックしてみましょう。その星座を支配する惑星がどのハウスにあるかを読むことで、空ハウスの働き方を推測できます。例えば「7ハウス(対人関係)に天体が無いけど、カスプ星座が蟹座なら、蟹座の支配星である月が入っているハウスを見て、人付き合いのヒントを得る」といった感じです。空白だから何もない、ではないのでご安心くださいね😉

アスペクトとは?:主要な角度(0°、60°、90°、120°、180°)の意味

最後にアスペクトについて説明しましょう。

アスペクトとは簡単に言うと「ホロスコープ上で天体同士が作る角度関係」のことです。

ホロスコープを見ると、中心を通る赤や青の線で惑星同士が結ばれていることがありますね。

これがアスペクトを表す線です。

角度によって線の色が違い、一般的に緊張を生む角度(ハードアスペクト)は赤、調和的な角度(ソフトアスペクト)は青で描かれることが多いです。

アスペクトは天体同士が互いに影響しあう関係性を示し、その人の行動パターンや物事の表現の仕方に独特の個性を与えます。

アスペクトには主要なもの(メジャーアスペクト)として次の5つがあります。

  • 0° コンジャンクション(合) – 天体同士が重なる角度です。分類上はハードともソフトとも言われますが、最も強力な作用を持つアスペクトです。エネルギーがダイレクトに結合し、お互いの影響を増幅させます。良くも悪くも衝動的な力がストレートに出やすいのが特徴です。
  • 60° セクスタイル( sextile )調和的(ソフト)なアスペクトの一つ。比較的ゆるやかな吉角で、積極的な成長を促すチャンスを示します。才能の開花や物事への適応力を後押ししてくれる配置です。自分から働きかけることでスムーズに物事が進みます。
  • 90° スクエア( square )緊張を生むハードアスペクトです。性質の異なるエネルギーが直角に交わるため葛藤や困難を生みます。しかしその分、人生を変える力や自発的に成長する努力を促すパワーでもあります。「試練の角度」とも言われますが、乗り越えれば大きな成長に繋がる配置です。
  • 120° トライン( trine )調和的(ソフト)なアスペクトです。星同士のエネルギーが同じ元素などで調和し、物事が発展しやすい幸運の角度とされます。努力しなくても自然に物事が上手くいきやすい反面、快適すぎて怠けてしまうことも。才能やチャンスがスムーズに巡ってくる恵まれた配置と言えます。
  • 180° オポジション( opposition )向かい合うハードアスペクトです。二つの天体がお互い真逆に位置し、引っ張り合うような緊張関係を生みます。対立や葛藤を生みやすいですが、その緊張は表現力の原動力にもなります。引き伸ばし合うエネルギーをどう折り合い付けるかで成長のチャンスともなるでしょう。

アスペクトを読み解くとき、従来はスクエアやオポジションなどを「凶角(きょうかく)」=悪い角度、トラインやセクスタイルを「吉角」=良い角度と捉えることもありました。

しかし現代占星術では、ハードアスペクトは成長のチャンスを与えてくれる課題、ソフトアスペクトは恵まれた才能や運びの良さ(ただし意識的に活かさないと流されやすい)といった風に前向きに解釈するのが一般的です。

ですから「赤い線が多いと不幸!」なんて心配はいりません。

むしろ赤い線(ハード)が多い人はエネルギッシュで成長力があり、青い線(ソフト)が多い人は才能豊かでスムーズ…くらいに思っておくと良いでしょう。

読み方の実例:実在のチャート(匿名例)をもとにした読み取り方法の解説

それでは、ここまで学んだ要素を使ってホロスコープを実際に読んでみましょう!

ここでは匿名のサンプルチャートを使って、簡単な読み取りの流れを紹介します。

仮に「太陽:牡羊座、月:天秤座、ASC:双子座」の人がいるとしましょう(出生時間もわかっておりハウスも出ています)。

まずこの人のホロスコープをざっと見ると、太陽は牡羊座♈︎で第5ハウスに、月は天秤座♎︎で第11ハウスに入っています。

ホロスコープの読み方の手順としては、一般的に(1)各天体のサインを見る → (2)天体のハウスを見る → (3)アスペクトを見るという順序がおすすめです。

実際にこの順で解釈してみましょう。

(1) 太陽と月のサインを読む: 太陽は牡羊座、月は天秤座でしたね。

牡羊座のキーワードは『開拓・チャレンジ・情熱』、天秤座は『バランス・社交性・適応』でした。

太陽はその人の人生の方向性や個性を表すので、牡羊座太陽のこの人は新しいことに情熱を燃やし、自分からどんどん切り拓いていく生き方をするでしょう。

一方、月は感情や無意識の反応でしたから、天秤座月のこの人は人との調和を大事にし、協調的で穏やかな安心感を求めるでしょう。

内面では周囲とのバランスに気を配る優しさを持ちながら、表面的には自己主張も強いという組み合わせですね。

(2) 太陽と月のハウスを読む: 次に太陽が入っている第5ハウスと、月が入っている第11ハウスを見ます。

5ハウスは「創造性・恋愛・自己表現」の部屋でした。

つまり太陽(人生の軸)は5ハウスで発揮されるので、この人は創造的な趣味や恋愛など楽しめる場で、自分らしさを思いきり表現することで人生が輝くタイプと読めます。

実際、「人をワクワクさせるような創作活動や恋愛を通じて、自分の情熱(牡羊座)を燃やすと良い」と解釈できるでしょう。

一方、月のある11ハウスは「友人・団体・未来志向」の部屋です。

ここに天秤座の月があるということは、仲間との協調やチーム活動の中で心の安定を感じる人かもしれません。

友人グループで和気あいあいと過ごしたり、サークル活動などで誰かと一緒にいることで安心する、といった傾向が考えられます。

(3) アスペクトを読む: 最後に主要なアスペクトを見てみましょう。

仮にこの人のホロスコープでは、太陽と月がちょうど180°で向かい合っていた(太陽♈︎–月♎︎がオポジション)とします。

太陽と月のオポジションは、自我と感情が引っ張り合う配置ですから、自分のやりたいこと(太陽牡羊座)と人に合わせたい気持ち(月天秤座)との間で葛藤しやすいかもしれません。

たとえば「リーダーになって引っぱりたいけど、嫌われたくなくて譲ってしまう」など、自己主張と協調のジレンマを感じる場面があるでしょう。

しかしこの緊張関係は、裏を返せば両極をバランスさせることで大きな成長につながる課題でもあります。

本人も色々悩みながら、人間関係の中で自分らしさを模索していくのではないでしょうか。

さらに、もし太陽が火星と120°(トライン)だったとしたらどうでしょう。

太陽と火星のトラインは、行動力(火星)と自己表現(太陽)が調和する幸運な配置です。

この場合、先ほどの太陽牡羊座の情熱やリーダーシップが火星によって無理なくスムーズに発揮されることを意味します。

多少オポジションで葛藤があっても、火星のおかげで思い切った行動に移せるので結果オーライかもしれませんね。

逆にもし太陽と土星が90°(スクエア)だったら、自己表現にブレーキがかかり自信を持つまで時間がかかるかもしれませんが、その分努力して克服することで大きな成長を遂げられるでしょう。

このように、ホロスコープの読み取りは「天体 × サイン × ハウス × アスペクト」の組み合わせで物語を紡いでいく作業です。

初めは一つひとつ意味を確認しながらになりますが、慣れてくると全体像がぼんやり見えてきて「この人はきっと○○な人だな」と感じ取れるようになりますよ。

ぜひご自身のチャートでも、太陽・月・ASCあたりから同じ手順で読み解きを練習してみてくださいね。

初心者が気をつけるべきポイントと勉強法

ホロスコープ読み初心者へのアドバイスをいくつかご紹介します。

これから勉強する上でのポイントや心構えとして参考にしてください。

  • 🔰一度に全部を理解しようとしない: ホロスコープには情報が盛りだくさんなので、最初から完璧に読もうとしなくて大丈夫です。「覚えることが多すぎる…」と不安になるかもしれませんが、一度にたくさん暗記したり難しいことを詰め込む必要はありません!まずは太陽・月・ASCあたり主要なポイントから読み始めて、徐々に他の要素へと範囲を広げていきましょう。最初はキーワードを見ながらゆっくりでも、繰り返し読むうちに自然とホロスコープに馴染んでいきます。焦らず少しずつコツを掴んでいけばOKです。
  • 🔑主要な星から優先的に読む: 前述の通り、まず太陽と月から読むのがおすすめです。太陽星座と月星座だけでも「表の顔と裏の顔」が見えて興味深いですよ。次に余力があれば水星(考え方)・金星(好みや愛情)・火星(行動パターン)といった個人天体を順にチェックすると良いでしょう。逆に天王星・海王星・冥王星の解釈は初心者には難しいので後回しでOKです(これらは動きが遅く同世代で共通の影響が強いため、個人の性格というより時代的傾向を見る惑星です)。要するに身近な7天体をしっかり読めれば大まかな人柄は把握できます。
  • 😇ネガティブな解釈にとらわれすぎない: ホロスコープには良い配置・悪い配置がある…と思いがちですが、実際にはどんな配置にも長所と短所があります。たとえばハードアスペクト(90度や180度)は一見「凶」のようでも、前向きに捉えれば成長の原動力になる課題です。逆にソフトアスペクトばかりでも油断すると持ち味を活かしきれないこともあります。「自分はここがダメ」「この配置だから不幸せ」などと決めつけず、プラス面に目を向けて活かす工夫をしてみましょう。占星術は自分の可能性を広げるツールですから、前向きに捉えることが大切です。
  • 📚勉強法: 自分のチャートで練習するのが一番ですが、慣れてきたら家族や友達、有名人のホロスコープを読んでみるのも勉強になります(有名人の出生データはネットで公開されているものもあります)。解釈に迷ったら書籍や信頼できるウェブサイトで意味を調べてみましょう。最近は無料でホロスコープを作成できるサイトもありますし、スマホアプリなども充実しています。独学が不安な場合は占星術講座や占い師さんの解説ブログなどを活用するのも良いですね。とにかく楽しく続けることが上達のコツです。星読み仲間ができるとモチベーションも上がりますよ😊

よくあるQ&Aとまとめ:占いとしてホロスコープをどう楽しむか

最後に、ホロスコープ読み初心者が抱きがちな疑問にQ&A形式でお答えしつつ、まとめとさせていただきます。

Q. 生まれた時間がわからないとホロスコープは読めませんか?
A. 出生時間が不明でもホロスコープ自体は作成できます。

ただし時間がわからないとアセンダントやハウスの位置が正確に出せません

その場合はとりあえず正午(12:00)生まれとしてチャートを作成する方法が一般的です。

こうすると太陽は正午の位置になりますが、大まかな惑星配置(太陽~冥王星がどの星座にあるか)は把握できます。

ただしハウスやASC/MCの解釈は使えないので、その点だけ注意しましょう。

正確な出生時間が判明したら改めてチャートを作成し直すことをおすすめします。

Q. ホロスコープに空白のハウスがあるのですが…意味がないのでしょうか?
A. いえ、天体が入っていないハウス(空のハウス)もちゃんと意味がありますよ。

天体が無いというのは「その分野に極端な偏りがない」という程度で、空白=何も起きないではありません。むしろ自然にうまくやれているエリアとも言えます。

詳しく見たい場合は、そのハウスのカスプ(境界線)の星座その支配星を確認してみましょう。

支配星がどのハウスに入っているかで、その空ハウスのエネルギーの行き先がわかります。

例えば「恋愛を表す5ハウスに星が無いけど、カスプ星座が牡牛座なら支配星の金星が◯ハウスにあるから…」という具合に読み解けます。

「星がない=悪いこと」では決してないのでご安心を。

Q. ハードアスペクトが多いチャートは不幸ですか?
A. いいえ!

ハードアスペクトが多い人は刺激と課題が多い分、大きく成長できる可能性を持っています。

従来は赤い線=凶なんて言われましたが、現代ではむしろ「エネルギッシュで躍動感がある配置」とポジティブに考えます。

逆に青い線(ソフトアスペクト)ばかりだと緊張感がなく物足りないなんて話も…。

要は捉え方次第です。

ホロスコープは決して「良い・悪い」をジャッジするために読むのではありません。

自分の持ち味を知り、どう活かすかを考えるツールですから、前向きに活用していきましょう。

もしどうしてもネガティブな配置が気になるときは、「試練がある分ドラマチックな人生で面白いかも!」くらいに開き直ってみてくださいね。

Q. ホロスコープは当たりますか?運命が全部決まっているのでしょうか?
A. ホロスコープはその人の傾向や資質を読み解くものであって、「未来の出来事を100%予言する」ものではありません。

運命は生まれ持った星の配置+本人の意思や行動で日々変化していくものです。

ホロスコープを活用するコツは、良いアドバイスとして受け取ること。

例えば自分の強み・弱みを客観的に知って人生に活かしたり、タイミングを読むことで計画を立てたりと、占い結果を前向きに役立てましょう。

決して「あなたは○○だから不幸になります」なんて決めつけるためにあるのではありません。

楽しく自己理解を深める手段としてホロスコープを使ってみてください。

まとめ

ホロスコープ(出生図)の読み方を基礎から説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

最初は覚えることも多いですが、自分の星の物語を知る作業はとてもワクワクしますよね。

ホロスコープを読み解くことで「自分ってこんな一面もあったんだ!」という新たな発見がきっとあるはずです。

星の配置はあなたに与えられたギフト。

ぜひ前向きに捉えて、ご自身の人生や日々のヒントに役立ててみてください

例えばホロスコープから得た気づきを仕事や恋愛に活かせば、より充実した方向性が見えてくるかもしれません。

難しく考えすぎず、「当たってる〜!」「ここは意外かも?」なんて友達とワイワイ楽しみながら読み解くのもおすすめです。

あなたもぜひ、自分のホロスコープを手に取って星からのメッセージを感じ取ってみてくださいね。

占いとしてホロスコープを存分に楽しみつつ、星読みを通じてよりハッピーな毎日を過ごせますように。

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