楽しくわかる!初心者のための四柱推命ガイド

占い

四柱推命とは何か

四柱推命(しちゅうすいめい)は、古代中国で生まれた東洋占術の一つです。

その名のとおり生まれた年・月・日・時刻の「四つの柱」から運命を推し量る占いで、生年月日と出生時間という一生変わることのないデータをもとに鑑定します。

起源は諸説ありますが、紀元前から長い歴史の中で発展・洗練されてきたとされ、約2000年以上の歴史があるとも言われます(いち説では3000年以上前からあったとも)。

東洋占術の特徴として、四柱推命は中国古来の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)を基に成り立っています。

陰陽五行説とは、この世のすべてを「陰」と「陽」の相反する2つの気(エネルギー)と、「木・火・土・金・水」の5つの元素で説明する学説です。

例えば陰陽とは「昼と夜」「太陽と月」「男性と女性」のような対になる性質で、陰と陽がお互いに補い合うことで世の中の調和が保たれるという考え方です。

また五行では自然界のあらゆるものを5種類の要素(木火土金水)に分類し、元素どうしがお互いに生み育てる(相生)関係と抑制し合う(相剋)関係にあると考えます。

四柱推命は陰陽思想と五行説を組み合わせた陰陽五行説から生み出された占術であり、陰陽五行によるエネルギーバランスの理論が根底にあります。

四柱推命では、この陰陽五行に基づく干支(えと)を使って人の運命を読み解きます。

干支とは十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたもので、年・月・日・時それぞれに割り当てます。

例えば「丙午(ひのえうま)年」のように十干と十二支を組み合わせて年を表現しますが、この干支を4つ用いるため「四柱」と呼ぶわけです。

干支は60種類の組み合わせがあり、60年で一巡します。

十干・十二支については後ほど詳しく説明しますが、これらはすべて陰陽と五行の性質を持っており、四柱推命ではこの干支暦(かんしれき)を使って運命を読み解きます。

「占いの帝王」とも称されるように、四柱推命は数ある占いの中でも的中率が高いと評判です。

その理由の一つは、長い年月に蓄積された膨大な統計データに基づいている点です。古代から人々の性格傾向や運命の流れを分析・研究し体系化してきたため、「当たる占い」として信頼性が高いと言われます。

また、占いに使用する情報量が多く、生年月日に加えて出生時刻や場合によっては出生地まで考慮するため、一人ひとりに合わせた細かな鑑定が可能です。

同じ誕生日でも生まれた時間や場所が違えば運命の暗示も異なり、まさに「世界でただ一つ、自分だけの宿命」を読み解けるのが四柱推命の魅力です。

恋愛・結婚、仕事、性格、人間関係…あらゆる人生のテーマについて、自分自身や他人の運命を幅広く占うことができます。

以上が四柱推命の概要です。

難しそうな印象もあるかもしれませんが、陰陽五行という自然の法則に基づいたロジカルな占いなので、仕組みを知ると奥深くて面白いですよ。

次のセクションからは、具体的な四柱推命の見方を初心者向けにやさしく解説していきますね。

命式とは何か

命式(めいしき)とは、四柱推命で鑑定を行うために作成する「運命のカルテ」のようなものです。

生年月日と出生時間の干支を組み合わせて作る自分専用のホロスコープ表であり、その人が生まれ持った性質や運勢の傾向が凝縮されています。

四柱推命の鑑定は、まずこの命式を作成することから始まります。

命式は縦4列×横2行程度の表で、一般的には年柱・月柱・日柱・時柱という4つの柱が並んでいます。

それぞれの柱には上段に「天干(てんかん)」(十干)、下段に「地支(ちし)」(十二支)が記載されます。

つまり年柱にはその人の生まれた年の干支(十干と十二支)、月柱には生まれた月の干支、日柱には生まれた日の干支、時柱には生まれた時間の干支が入るという構成です。

命式表を見ると合計8つの文字(四柱×干支のペア=八字)が並ぶため、別名「八字(はちじ)」とも呼ばれます。

それぞれの柱(年・月・日・時)が表す意味を簡単に説明しましょう。

  • 年柱(ねんちゅう)生まれた年の干支です。自分のルーツや一生を通じた運気の傾向を示します。主に0~20歳くらいまでの幼少期・青春期の運勢を表し、親や祖先など自分を取り巻く目上の人との関係も含みます。年柱が良い配置なら親や年長者からの援助に恵まれ、環境にも守られやすいとされます。一方で年柱の配置が不安定だと、幼い頃から自立心を求められたり、親との関係に苦労する場合もあるようです。
  • 月柱(げっちゅう)生まれた月の干支です。社会運や成功運、その人の才能・資質を表します。年代ではおおむね20~35歳前後の青年期の運勢で、社会との関わり方や職業上の適性を見るのに用いられます。月柱には両親や兄弟姉妹、先輩・上司など自分より少し年上の人との関係も現れます。自分の得意分野や社会的性格を知る上で重要な柱です。
  • 日柱(にっちゅう)生まれた日の干支で、その人自身を表す中心的な柱です。四柱推命では日柱の天干、すなわち「日干(にっかん)」が本人の本質(=日主、日干支の主とも)と位置づけられます。年代的には35~50歳くらいの中年期の運勢ですが、それ以上に日柱は一生を通じて本人の性格・個性や配偶者との縁を見る重要ポイントです。特に日柱の地支は「配偶者宮」とも呼ばれ、結婚運やパートナーとの関係が色濃く反映される部分です。生まれ持った個性や本質的な性格は日柱にしっかり表れてきます。
  • 時柱(じちゅう)生まれた時間の干支です。人生の成果や晩年の運勢、子供運などを意味します。大体50~晩年期(老年期)の運気を司り、子供や後輩・部下など自分より若い世代との関係性もここに表れます。時柱がしっかりしている人は、人生の後半で社会的成功や財産形成を遂げたり、晩年も精力的に活動できるといわれます。逆に時柱が不安定だと、思い通りに物事が進みにくい晩年になる可能性もあります。ただし日本では出生時間まで把握していない方も多いですよね。その場合は無理に時柱を出さず三柱(年・月・日柱)で鑑定することもよくあります。出生時間不明の場合、四柱推命の無料鑑定サイトなどでは自動的に「時柱なし」で命式を出してくれるものもあります(多くは時間不明の場合は正午扱いにして計算します)。時柱抜きでも基本的な性格や大まかな運勢は占えますが、やはり可能なら正確な出生時間も確認できるとベターです。

以上が四柱(四つの柱)の意味です。これら年・月・日・時の干支4つを表にまとめたものが命式となります。

命式ができあがれば、あとはこの表を読み解いていくだけです。

次章からは命式を読み解くための基礎知識、十干十二支や通変星(十神)などについて見ていきましょう。

十干・十二支の基本(五行との関係、陰陽)

四柱推命を理解するには、まず十干十二支について知っておく必要があります。

十干・十二支とは先ほど少し触れた干支暦の要素ですね。

「干支(えと)」というと十二支の動物(子丑寅卯…ねうしとらう…)だけを思い浮かべる方も多いですが、正しくは十干と十二支を組み合わせた60種類のサイクルのことです。

  • 十干(じっかん)とは、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類のことです。これらは五行(木火土金水)のエネルギーをそれぞれ陰陽に分けたもので、「天干(てんかん)」とも呼ばれます。例えば「甲(きのえ)」は五行の「木」の陽、「乙(きのと)」は「木」の陰といった具合に、それぞれの十干に五行属性(木火土金水のどれか)と陰陽(陽=兄/+、陰=弟/-)が割り当てられています。十干は天から降り注ぐエネルギーを表すとも言われ、人の基本的な性格や精神性に関与する要素です。実際、四柱推命では命式に並んだ4つの天干(年干・月干・日干・時干)から、その人の考え方や生き方のテーマなどを読み取っていきます。十干それぞれに個性的な意味があり、例えば甲(こう/きのえ)は大樹のように真っ直ぐで向上心旺盛な性質、丁(てい/ひのと)はキャンドルの火のように繊細でロマンチストな性質…というように、陰陽五行に根ざしたキャラクターがあります。十干の具体的な性質についてはここでは細かく触れませんが、自分の「日干」がどの十干かをまず知って、その性質を調べてみると、ご自身の長所短所を知るヒントになりますよ。
  • 十二支(じゅうにし)とは、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類です。おなじみの十二支の動物(ねずみ、うし、とら、うさぎ…)に対応しており、「地支(ちし)」とも呼ばれます。十二支も本来は時刻・方位・季節などを表すための符号で、固定的で動かない「地のエネルギー」を象徴します。こちらもそれぞれ五行と陰陽属性を持ちます。例えば寅(とら)は「木」の陽、卯(う)は「木」の陰、午(うま)は「火」の陽…といった具合です。四柱推命では年柱~時柱のそれぞれの地支(年支・月支・日支・時支)を命式に当てはめます。地支(十二支)は現実の生活面や人間関係を表す要素であり、命式中の地支を分析すると対人関係の相性や家庭・職場での運勢などが見えてきます。十二支同士にも相性の良い組合せ・悪い組合せ(三合(さんごう)や冲(ちゅう)と呼ばれる関係)がありますが、初心者のうちはまず「自分の生まれた年の十二支(生年干支)」「生まれた日の十二支(日支)」など基本部分を押さえるだけでも十分です。十二支は皆さんもなじみがあると思いますので、自分や身近な人の干支をチェックしながら読み進めるとわかりやすいでしょう。

十干・十二支はいずれも陰陽五行説に基づいたエネルギーの分類タグのようなものです。

四柱推命では、この十干十二支を組み合わせた情報を元に鑑定を行います。

少しイメージしやすくまとめると、十干=性格の傾向(精神的な質)十二支=環境や人間関係の傾向と捉えてもいいかもしれません。

ただ実際の鑑定では十干・十二支それぞれ単独で見るより、次に説明する五行のバランスや通変星(十神)など総合的に読み解きます。

★ワンポイント: 五行の相生・相剋関係も頭の片隅に置いておきましょう。

例えば木→火→土→金→水→木…という循環(相生)はエネルギーがスムーズに巡る良い関係、一方で木は土の養分を奪う・火は金を溶かす…というような抑制(相剋)の関係だとエネルギーがぶつかります。

命式でも五行の偏り具合や生剋関係を見て、その人の運勢の強み弱みや人間関係の相性を判断します。

難しく感じるかもしれませんが、占い結果の解釈例を読んだり自分の命式でシミュレーションしてみると少しずつ慣れてきますよ。

十神(通変星)の意味と役割

十神(じっしん)とは、四柱推命独特の概念で、日本では通変星(つうへんせい)とも呼ばれます。

命式には先ほど説明した十干・十二支が並びますが、これら干支と自分自身を示す日干との関係から「○○星」といった星(=通変星)を割り出すことができます。

十干が陰陽五行のエネルギーそのものだとしたら、十神(通変星)はエネルギー同士の関係性を表したものと言えるでしょう。

ちょっと難しく感じるかもしれませんが、要は「あなたはどんな才能や特徴を持って生まれたのか」を読み解くためのカテゴリ分けだと思ってください。

十神は全部で10種類あり、以下のような名前と意味があります。

初めて聞くと漢字だらけでビックリするかもしれませんが、一つひとつは人間の性質を表現した興味深い星ばかりです。

  • 比肩(ひけん) – 「自我の星」とも呼ばれます。「比肩」=肩を並べるという字のとおり、自立心が強く何事も自分の力でやり遂げたいタイプを表します。独立独歩型で努力家、他人に頼らずコツコツ目標達成していく性質です。兄弟姉妹・同僚など自分と対等な存在も意味し、比肩が多い人はマイペースで職人気質な傾向があります。
  • 劫財(ごうざい) – 比肩と同じ「自我の星」グループですが、こちらは型破り派です。野心的でスケールの大きな目標を掲げ、周囲を巻き込んで成し遂げようとします。表向きは人あたりが柔らかく協調性もありますが、内に強い闘志を秘めたリーダー肌です。組織の中心人物となるカリスマ性も持ち、「社長星」とも呼ばれます。
  • 食神(しょくじん) – 「表現の星」のグループで、明るくおおらかな楽しいこと大好き人間です。感じたことを素直に表現するサービス精神旺盛な性質で、人を喜ばせたりワクワクさせたりする才能があります。衣食住すべての神様とも言われ、恵まれた生活運を持つラッキースターです。その分マイペースでのんびり屋でもあり、社会的な出世より好きなことを優先しがちです。
  • 傷官(しょうかん) – 食神と対になる表現の星(型破り派)です。繊細で感受性豊かなアーティストタイプ。美的センスや批評眼に優れ、他人にはないユニークな表現力を発揮します。ただプライドが高く傷つきやすい面もあり、完璧を求めすぎて神経質になったり、体調に出やすい一面も。「傷ついた役人」という字義のとおり、体制や権威に反発する反骨精神を持つ星でもあります。
  • 偏財(へんざい) – 「財の星」グループ(型破り派)。社交的で好奇心旺盛、人脈を広げ財を成す才能があります。お金や人を動かすのが上手く、ビジネスセンス抜群の営業マン・事業家タイプです。フットワーク軽く臨機応変に稼ぐので、一つの仕事に固執せず複数の収入源を持つ人も。ノリが良く太っ腹ですが、散財傾向には注意です。
  • 正財(せいざい) – 偏財と対になる「財の星(正統派)」です。真面目で堅実、コツコツと着実に財産を築く星。家族や伝統を重んじ、家庭運・蓄財運に優れます。派手さはありませんが計画的に物事を進め、周囲からの信用も厚いタイプです。恋愛では一途で安定志向、浮ついたところがありません。
  • 偏官(へんかん) – 「実行力の星」グループで、こちらは型破り派。七殺(しちさつ)とも称し、闘争心と行動力の星です。リーダーシップがあり、自分の信じる道を切り拓く開拓者タイプ。困難に向かっていく勇気と負けん気を持ち、波乱含みの人生を力強く生き抜きます。ただし頑固で強引になりすぎるとトラブルも招くため、協調も課題です。
  • 正官(せいかん) – 偏官と対になる「実行力の星(正統派)」です。律儀で責任感が強く、組織の中で信頼を勝ち取る生真面目なエリート星。何事も手順を踏んできっちりやり遂げ、社会的信用や評価を得ます。公務員や管理職に多いタイプと言われ、ルール遵守型で安定志向。几帳面すぎて融通が利かない一面もありますが、周囲からの期待を一身に背負う頼もしさがあります。
  • 偏印(へんいん) – 「知性の星」グループ(型破り派)。別名「倒食(とうしょく)」「策士の星」。独創的でマイペース、知的好奇心の赴くまま自分の世界を追求するタイプです。興味の幅が広く、多才で一風変わった経歴の人も多いでしょう。常識にとらわれず天才肌の発想をしますが、飽きっぽかったり孤独を好む面もあります。
  • 印綬(いんじゅ) – 偏印と対になる「知性の星(正統派)」です。努力家で勉強熱心、伝統や知識の継承を重んじる学者肌・教師タイプ。辛抱強く物事を掘り下げ、身につけた知識で人を導きます。親や目上から受けた恩恵にも厚く報いる傾向があり、周囲からの信頼も高いでしょう。ただし知識に頼るあまり融通が利かなくなることもあるので注意です。

以上が十神(通変星)のラインナップです。

一度に全部覚える必要はありませんが、「なんだか専門用語が多くて大変そう…」と感じた方もご安心ください。

命式に実際に出てくる通変星は人によって一部だけですし、最初は自分の命式にある星だけ調べればOKです。

「自分にはどんな星があるのかな?」と見てみると、「あっ確かにこういう性格あるかも!」と発見があるはずですよ。

通変星ごとの性格や才能の特徴をざっくりまとめると、例えば以下のような5つのグループに分かれます(「正統派」は安定型、「型破り派」は個性派のイメージです)。

  • 自我の星(比肩・劫財):自立心旺盛・独立独歩型
  • 表現の星(食神・傷官):創造的・自己表現力に富む
  • 財の星(正財・偏財):現実的・社交的で金銭&人脈重視
  • 実行力の星(正官・偏官):責任感が強く行動力抜群
  • 知性の星(印綬・偏印):知識探究型・向上心と洞察力

ご自分の命式にどの星が多いかで、だいたいのキャラクター傾向が見えてきます。

「星が多い=その性質が強い」「星がない=その分野が弱い」というわけではなく、あくまで持って生まれた資質の偏りを示すものなので、星の有無で良し悪しを判断する必要はありません

ただ、自分に欠けている星の性質を知ることで「だからこの分野は苦手なのかな?」と客観視できたり、逆に強い星の長所を活かして「自分らしさ」を伸ばすヒントにもなります。

十神は自分の才能や強みを教えてくれる星です。ぜひポジティブに捉えてみてくださいね。

十二運星とは(帝旺・胎・死…エネルギーバランスを見る)

十二運星(じゅうにうんせい)とは、人の一生にたとえてエネルギーの強弱バランスを12種類に分類した星です。

四柱推命では日干(自分のエレメント)と各柱の地支(十二支)との組み合わせから、この十二運星を割り出します。

年柱・月柱・日柱・時柱それぞれに1つずつ十二運星が対応し、命式に3~4個の十二運星が並ぶ形になります。

十二運星の名前はちょっとユニークで、以下の12種類があります(カッコ内は読み方です)。

「胎」(たい)、「養」(よう)、「長生」(ちょうせい)、「沐浴」(もくよく)、「冠帯」(かんたい)、「建禄」(けんろく)、「帝旺」(ていおう)、「衰」(すい)、「病」(びょう)、「死」(し)、「墓」(ぼ)、「絶」(ぜつ)

これらは受胎してからこの世に生まれ、成長し、やがて老いて死んで天に還るまでの人間の一生のステージになぞらえた名前になっています。

例えば「胎」は胎児、「帝旺」は人生の絶頂期(皇帝が最も旺盛なイメージ)、「死」は死期、「絶」はあの世…といった具合です。

ちょっとドキッとするような名前もありますが、これはエネルギー状態の例えなので怖がる必要はありません。

要は「あなたの持つエネルギーが、どの段階で生まれてきたか」を示す星です。簡単に言えば「エネルギーレベルや熟成度」のようなもので、十二運星を見れば自分のバイタリティの質がわかるのです。

たとえば命式に「帝旺」という星があれば、その人のエネルギーは人生で言えば最盛期に当たり、非常に強い自信とパワーを持っていることを示唆します。

信念が強く、多少の困難も乗り越えるエネルギッシュな性質ですが、同時に頑固さやわがままさも伴う…というふうに読み解きます。

一方、「胎」の星を持つ人は、胎児のようにこれから伸びゆく未知の可能性を秘めたエネルギーです。

好奇心旺盛で多才、多くのことにチャレンジしたい魂を持つと言われます。

また「死」の星を持つ人は、一見ネガティブに聞こえますが、完璧主義で粘り強く最後までやり遂げる性質があります。

直感が鋭くスピリチュアルな感性を持つ人も多く、人生観がどこか哲学的と言われます。

このように、十二運星は名前だけ見ると驚くかもしれませんが、その人の雰囲気や持ち味、運気の流れやすさを読み取る手がかりになります。

占い師によっては通変星と合わせて「才能が発揮されやすい場面」などを読むこともあります。

初心者のうちは、まず自分の命式にどの十二運星があるかを確認し、その意味を調べてみると良いでしょう。

「自分はエネルギーが旺盛なタイプかな?それともマイペースかな?」といった自己理解に役立ちます。

十二運星のポイント: 十二運星は単独で吉凶を判断するものではありません。

「帝旺だからすごい人」「絶だからダメ」ということではなく、あくまでエネルギーのを知るためのものです。帝旺の強さも絶の独創性も、それぞれ活かし方次第ですよ。

また命式中に複数の十二運星があれば、どれが一番強く現れるかは通変星や他の要素との兼ね合いで判断します。

まずは楽しみながら、自分の十二運星キャラをチェックしてみてください。

大運・年運・空亡の読み方(運気の流れをどう読むか)

四柱推命では、生まれ持った命式(先天運)だけでなく、後天的な運勢の流れも読み解きます。

主なものが「大運(たいうん)」と「年運」です。

そして運勢の周期を見る際に注意すべき特殊な期間として「空亡(くうぼう)」という概念もあります。

  • 大運(たいうん): 大運は10年ごとの長期運勢を示します。人生を10年スパンの区切りで捉え、その時期ごとのテーマや運気の盛衰を読むものです。ただし大運の開始年齢は人によって異なり、必ずしも0~9歳、10~19歳…といった一律の区切りではありません。多くは幼少期に最初の大運が始まりますが、性別や生まれた時期によって若干ずれます(順行逆行の違いなど専門的な計算法がありますが、詳細は専門書に譲ります)。大運は命式と同じように干支で表され、その10年間に巡ってくるエネルギーを読みます。例えば「偏財の大運」なら「人脈が広がりチャンスが増える10年間」、「正官の大運」なら「責任ある立場を任され人生を固める10年間」…という具合に、十神ごとの大運の意味があります。大運の十干・十二支と命式との関係を見ることで、人生の転機や節目を予測することもできます。「○歳からの10年間は飛躍期」「次の10年は試練の時期かも」など、大まかな流れを掴むのが大運の読み方です。初心者の方は、まず自分が現在どの大運にいるのかを調べ、その十神が象徴するテーマを意識してみると良いでしょう。「そういえばここ数年○○な傾向があるな」と実感できるかもしれません。
  • 年運(ねんうん): 年運はその名の通り1年単位の運勢です。毎年変わる干支(六十干支のサイクル)によって年ごとの運気を読みます。たとえば「〇〇年は自分にとってどんな年?」という疑問に答えるのが年運占いです。具体的には、その年の干支と自分の命式との関係(通変星や冲・合など)を見て総合判断します。占星術でいう「今年の運勢占い」に相当し、運気の良い年・注意の年・転換期となる年などがわかります。四柱推命は特に結婚や転職など時期を読むのが得意とされ、年運を詳しく見ることで「適切なタイミング」をアドバイスすることができます。「〇〇の年運はチャンスに恵まれやすいから思い切って挑戦すると良い」など、具体的な年運の活用例については後述の活用例の章でも触れますね。まずは大運が気候の流れだとすれば、年運は天気予報のようなもの、とイメージするとわかりやすいでしょう。10年の大きな流れの中で、各年ごとに晴れや雨がある…という感じです。自分の今年の干支(例えば2025年は乙巳(きのと・み)年)を見て、「あ、自分の日干とこんな関係だから今年は活躍しやすそう」などと感じられるようになると、四柱推命通になってきた証拠です。
  • 空亡(くうぼう): 空亡は運勢が不安定になりやすい特殊な2年間を指します。別名「天中殺(てんちゅうさつ)」とも呼ばれることがあり、12年周期の運勢の中で誰にでも巡ってくる要注意期間です。空亡期は「凶運期の中でも特に気をつけるべき時期」とされ、何をやっても壁にぶつかりやすく、努力が成果に結びつきにくい傾向があると言われます。焦ってジタバタしても空回りしがちなので、「充電期間」と割り切って静かに過ごすのが良いとされています。例えば大きな環境変化(転職・引越し・結婚など)は空亡期は避け、今後の幸運期に向けて力を蓄えるイメージですね。とはいえ空亡は決して不幸になるわけではなく、「普段起こらないことが起こりやすい期間」と捉えることもできます。価値観が変わるような出来事が起きたり、何かとイレギュラーな体験をすることで、むしろ人生好転のきっかけになるとも言われます。実際、空亡が明けた直後の大運で大躍進する人も多いようです。ですから空亡期には無理に物事を動かそうとせず、自分磨きや環境整備に努めてチャンスに備えるのが吉とされます。空亡の年の見つけ方は人によって異なりますが、自分の生まれ年の干支から一定の法則で割り出します(専門的には「〇〇空亡」という6パターンがあります)。初心者のうちは無理に計算しなくても、「12年に一度、なんだか冴えない時期が来ることもある」と覚えておくだけで十分でしょう。運気が低迷すると感じたら「もしかして今空亡かな?」と調べてみると合点がいく…なんてこともあるかもしれません。

運気の流れの見方まとめ: 大運で長期的な人生の波をつかみ、年運で目先の運勢を確認し、空亡など特別な時期は休む勇気も持つ――これが四柱推命で運気を読む基本スタンスです。

あまり神経質になる必要はありませんが、人生の節目に「今は動くべきか待つべきか」迷ったとき、こうした運気のリズムを知っていると判断材料になるでしょう。

自分の力だけで抗えないタイミングもあるものです。

占いもうまく活用して、追い風の時は思い切って行動し、逆風の時は慌てず充電するといったふうにメリハリをつけられると良いですね。

命式の作り方(無料ツールの使い方、出生時間の扱い方)

ここで改めて命式の作り方について整理しておきましょう。

プロの占い師は暦(こよみ)を使って手計算で命式を出せますが、初心者の方は便利な無料ツールやアプリを活用するのがおすすめです。

最近ではWebサイトやスマホアプリで生年月日と出生時間を入力すれば、一瞬で四柱推命の命式を表示してくれるものがたくさんあります。

例えば「命式 無料作成」などで検索すると、いくつかヒットするでしょう。

【Magic Wands】や【四柱推命スタークローラー】といったサイト、あるいは「四柱推命」というスマホアプリなどが有名です(細かい操作方法は各サイトの案内に従ってくださいね)。

大体の場合は以下の情報を入力します。

  • 生年月日(西暦)
  • 出生時間(わからなければ「不明」も選択可)
  • 性別(任意の場合もあり)
  • 出生地(高度な鑑定では使うこともありますが省略可)

入力して「命式を作成」ボタンを押すと、自分の年柱~時柱の干支十干十二支一覧通変星(十神)大運表などがバーンと出てきます。

最初は漢字だらけで圧倒されるかもしれませんが、「あ、私の日干は○○なんだ」「通変星に△△ってある!」といった発見があるはずです。

出生時間の扱い方については、第2章でも触れましたが「不明な場合は時柱なしで鑑定する」方法があります。

無料ツールでも出生時間を「不明」選択にすれば自動的に時柱を除いた三柱の命式が出ることが多いです。

この場合、日付の境目に生まれた人は注意が必要です。

四柱推命の暦では日付の切り替わりを真夜中(0時)とする説と、夜11時とする説などがあります。

現代では便宜上0時区切りが主流ですが、もしギリギリ日付が変わる頃に生まれた場合はツールによって命式が異なる可能性があります。

その場合は2パターン作ってみて検証すると良いでしょう。

とはいえ、初心者の段階ではそこまで神経質にならなくてもOKです。

出生時間が不明なら時柱抜きでざっくり見てみて、「もっと詳しく知りたい!」と思ったら戸籍や母子手帳で時間を確認する…でも遅くありません。

実際、日本では時柱なしの“三柱推命”で占う流派も多いくらいです。

まずは気軽に命式作成にチャレンジしてみてくださいね。

例:無料命式サイトの活用

  1. サイトにアクセス – 好きな四柱推命命式作成サイトを開く(例:「命式計算機 – Magic Wands」など)。
  2. データ入力 – あなたの生年月日と出生時間を選択(時間不明なら「不明」チェック)。
  3. 命式を確認 – 表示された命式表をチェック。
    【年柱】【月柱】【日柱】【時柱】が縦に並び、横に天干・地支、下に通変星十二運が表示される形式が多いでしょう。
  4. 結果を読み解く – まずは日柱の天干(あなたの日干)と、通変星欄の星の名前を確認。「自分は日干:甲で通変星に食神と正財があるな…どんな意味だろう?」と調べてみる。
  5. 追加情報 – さらに大運表や年運表があれば見てみる。「次の大運は正官だ、責任の10年と書いてあるな」といった具合にヒントを得る。

こんな風にツールを使えば、自分や友達・家族の命式もどんどん作れます。

慣れてきたら紙に書き写してみたり、気になる組み合わせをメモしておくのも勉強になりますよ。

読み取りのステップ:日干の性質、五行バランス、十神から見る個性など

さて、命式が作れたらいよいよ読み取り(解読)です。

初心者の方向けに、基本的な読み取りのステップをまとめてみましょう。

あくまで一例ですが、「ここを見ればこんなことが分かるよ!」というポイントを押さえてみてください。

(1) 日干(にっかん)=自分自身の五行と性質を知る
まず最初に確認したいのは日柱の天干=日干です。

これはその人の根本的な性質・キャラクターを示す重要ポイントでしたね。

日干は五行の何に当たるのか(木火土金水?)そして陰か陽か(兄か弟か)をチェックしましょう。

例えば日干が「丙(ひのえ)」なら五行の火(陽)の性質で、太陽のように明るく大らか、人を惹きつける人気者タイプ…といった基本性格が割り出せます。

日干が「辛(かのと)」なら五行の金(陰)で宝石のように繊細、美意識が高い…などなど。

十干ごとの性格キーワードはたくさんの資料がありますので、自分の日干について調べてみると面白いですよ。

日干は自我の強さ(身旺・身弱)を判断する基準にもなります。

命式内で日干の五行が他からサポートを受けて多ければ「身旺(しんおう)=日干が旺盛」、少なければ「身弱(しんじゃく)=日干が弱い」といった見方です。

身旺だから良い悪いという話ではなく、自我が強めか控えめかの目安ですね。

まずは自分の「日干=性格のベース」と「身旺or身弱の傾向」をざっくり掴むのが第一歩です。

(2) 五行のバランスを見る
次に、命式に含まれる五行(木火土金水)の数やバランスを見てみましょう。

命式の四柱(最大8文字)の中に五行が散りばめられています。

例えば木がやたら多くて水がゼロ…という場合、エネルギーに偏りがあります。

一般に五行はバランスが取れている方が良いと言われますが、現実には必ず何かしら多かったり少なかったりします。

そこで「自分は火が多くて水がゼロだな、だから情熱的だけど冷静さに欠けるところがあるのかも?」とか「金が強く土が弱いから、几帳面だけど粘り強さが足りないのかも」など、自分なりに分析してみると良いです。

五行がゼロのものは自分に欠けた要素とも言えますが、別に悲観することはなく、その要素を持つ人(友人やパートナー)から補ってもらったり、意識的にその要素を生活に取り入れると良いとも言われます。

例えば水行ゼロの人は意識して水辺に行ってリラックスするとか、土行ゼロの人は観葉植物を育ててみるとか、ちょっとした開運アドバイスもありますよ。

まずは命式の五行グラフなどを使って、「自分は何のエレメントが強い/弱い人か?」を把握しましょう。

(3) 通変星(十神)から個性・才能を読む
続いて通変星(十神)に注目します。

第4章で説明した10種類の星ですね。

命式表には年柱・月柱・日柱・時柱それぞれに通変星が出ていると思います(ツールによっては日柱の通変星は表示しない場合もありますが、日柱=自分自身なので基本的に「比肩」または「劫財」と考えてOKです)。

まず月柱の通変星を見ると良いでしょう。

月柱は才能や社会運を表す柱なので、そこに出ている星がその人の中心星=「月支元命(げっしげんめい)」とされ、一生を通じてブレにくい本質を表すとも言われます。

例えば月柱の通変星が「正財」なら、堅実で誠実、コツコツ型の性格である可能性が高いです。

「偏官」ならチャレンジ精神旺盛でリーダーシップがあるでしょう、といった具合です。

月柱以外にも、年柱の通変星は祖先運や幼少期の性格傾向、日柱の通変星(配偶者宮の通変星)は結婚後の自分像、時柱の通変星は晩年運…など、各柱の通変星に意味がありますが、初心者のうちはあまり細かく考えずに「自分の命式にどの星があるか」→「その星の性質」を総合してみると良いです。

「比肩と食神があるから独立心旺盛だけど平和主義かな」「傷官と偏印があるから芸術肌でマニアックなところあるかも」など、いくつか組み合わせてみると結構当たっていたりします。

逆に一つも出ていない星があれば、それは自分にあまり縁のない性質かもしれません。

例えば財星ゼロの人はお金に無頓着だったり、官星ゼロの人は肩書きや上下関係にあまり興味がなかったり…といった例があります(もちろん一概には言えませんが参考までに)。

十神は性格診断ツールのように使うこともできます。たとえば恋人や友達の命式の通変星を見れば、「あ、この人は傷官が強いから繊細でアーティスト肌なんだな」と理解でき、接し方のヒントになることもありますよ。

(4) 12運星や特殊ルールで補足
最後に、少し余裕があれば十二運星やその他のルールにも目を向けてみます。

十二運星は先ほど述べたようにその人のエネルギー状態を示す星でした。

命式に帝旺や長生がある人はエネルギッシュ、病や絶がある人は繊細だったり独特の感性がある…などなど。

また「空亡」が命式に含まれているかどうかを確認する流派もあります(命式の年柱~時柱の12支の中で欠けている2支が空亡の星座です)。

空亡を命式に持つ人は独特のカリスマ性や波乱含みの運命を持つとも言われます。

他にも特殊な格局(命式のバランスによって「○○格」という種類に分類される)や合冲刑害(干支同士の特殊な組み合わせによる吉凶)など、上級テクニックはいろいろあります。

しかし初心者さんはまず(1)~(3)の基本ステップだけでも十分読み取れることが多いです。

日干で自分のベースを知り、五行の多寡で傾向を掴み、通変星で具体的な個性を読む」という流れですね。これに慣れてきたら徐々に(4)の内容も勉強していくと良いでしょう。

読み取りステップのまとめ: 最初は情報が多くて圧倒されるかもしれませんが、パズル感覚で楽しむのがおすすめです。

「自分は火が強くて水がない→確かに直感的だけど冷静さに欠けるかも?」とか「友達Aは偏財・正官タイプ→社交的で真面目、まさにぴったり!」など、周囲の人と照らし合わせてみると理解も深まります。

命式はその人の長所も短所もフラットに示してくれる鏡のようなものです。

ぜひじっくり向き合って、自分なりの解釈を楽しんでみてください。

四柱推命のよくある活用例(恋愛、仕事、人間関係の読み方)

四柱推命は人生のあらゆるテーマを占えると言われますが、ここでは特に身近な恋愛・結婚運、仕事運、人間関係(相性)について、どんな風に読み解くのかカジュアルに紹介します。

◎恋愛・結婚運を見る
四柱推命で恋愛運・結婚運を占う場合、主に配偶者を表す星結婚のタイミングに注目します。

一般に女性の命式では「官星」(正官・偏官)が夫を表し、男性の命式では「財星」(正財・偏財)が妻を表すと言われます。

命式内にそれらの星があるか、どの柱にあるかで傾向を読みます。

例えば女性の命式に正官があれば「誠実な良い夫に恵まれやすい」、偏官だけだと「情熱的だが刺激の多い恋愛になりやすい」など。

また日柱の地支(配偶者宮)も重要ポイントです。

ここに冲や刑といった作用があると結婚生活に波乱が起きやすい、といった判断材料になります。

さらに大運・年運を使って結婚運のタイミングも占えます。

例えば大運や年運で配偶者を表す星(男性なら財星、女性なら官星)が巡ってくる年は結婚のチャンス年と考えられます。

「○○歳~○○歳の大運で結婚運が高まる」「△△年は良縁が訪れやすい」など、時期読みは四柱推命の得意分野です。

カジュアルな占い記事では、「日干○○の女性は次の正官の年に運命の出会いがあるかも♪」なんて書かれ方をすることもあります。

相性鑑定も可能で、二人の命式を重ね合わせて干支同士の関係を見たり、お互いの通変星の組合せを見たりします。

例えば片方の命式にある星が、相手の命式では空亡になっているような場合、お互い補い合う関係とも、逆に噛み合わない関係とも解釈できます。

プロは高度な手法で相性を判断しますが、初心者の方はまず相手の五行バランス自分の五行バランスを比べて、足りないもの同士を補える関係かな?似た者同士かな?と見るだけでも楽しいですよ。

◎仕事運・適職を見る
仕事運や適職鑑定でも四柱推命は活躍します。

基本は命式の中で強い星や五行を見て、その人がエネルギーを発揮しやすい分野を探る方法です。

たとえば表現の星(食神・傷官)が強い人はクリエイティブな仕事や芸術的才能を活かす道が向いていますし、財の星(正財・偏財)が多い人は営業・販売や独立起業などお金や人脈を動かす仕事で成功しやすいと言えます。

官の星(正官・偏官)がしっかりある人は組織の中で信頼されるので、公務員や大企業向き、マネジメント職も合っています。

印の星(印綬・偏印)が強い人は研究者肌で教えることも上手なので、学者・教師・カウンセラーなど知識を活かす仕事が良いでしょう。

通変星ごとの適職傾向は、まさにその星の性質そのものです。

また五行で見ても、木が強い人は人を育てる仕事(教育・医療・木=成長の象徴)、火が強い人はエンタメや営業(火=情熱と盛り上げ役)、土が強い人は不動産や飲食(土=地に足の着いた分野)、金が強い人は金融や法律(金=ルールと秩序)、水が強い人はITや貿易(水=知性と流通)…などのヒントがあります。

実際の職業選択は本人の興味や環境もありますが、「自分の星はこれが強いから、こういう能力を活かせる仕事が向いてるかも」と知っておくと、転職や適職探しの指針になります。

四柱推命は人生全体の流れを見るので、転職のタイミングなども年運・大運で占えます。

「来年は偏官(チャレンジ)の年運だから思い切って独立しよう」などと背中を押す材料にもなりますよ。

◎人間関係・相性を見る
人間関係の悩み(上司とうまくいかない、子供とどう接すれば…等)にも四柱推命は応用できます。

基本は相手の命式を知って理解を深めること。

たとえば上司の通変星が正官ばかりなら「すごく真面目で規律を重んじる人だな。こちらも報告・連絡・相談をちゃんとしよう」と対策できますし、

部下が偏財タイプなら「自由に動かせた方が能力を発揮しそうだから細かく管理しすぎないでおこう」と判断できます。

家族間でも、夫が火の五行強め・妻が水強めなら「奥さんの冷静さが旦那さんの暴走を抑える良いバランスかも」とか、逆に火同士夫婦なら「二人とも熱しやすいから喧嘩したらヒートアップしがち、クールダウン大事だな」なんて分析もできます。

実は四柱推命には六親(ろくしん)と言って、命式の星を身内の誰に当てはめるかという見方もあります。

比肩・劫財は兄弟姉妹、食神・傷官は子供、財星は父または妻、官星は母または夫、印星は祖父母や母…という風に、男女で少し違いますが対応が決まっています。

これを使うと「父親との関係が薄い命式だな」「子供運が良さそうだ」なんてことも読み解けます。

ただ六親判定は専門的なので、初心者の方はまず自分と他人の命式を比べてみることから始めましょう。

同じ日干同士だと似た者同士、日干が相剋関係だと意見が合わないこともある…など、発見があるかもしれません。

身近な人の命式を出して「へぇ君は食神いっぱいなんだ!だからムードメーカーなんだね」と会話のネタにするのも楽しいですよ。

動物占いや星座占いで盛り上がる感覚で、命式トークをしてみるのもアリです♪

初心者が学ぶためのステップとおすすめの勉強法

四柱推命に興味を持った初心者の皆さんが、これからステップアップしていく方法をお伝えします。

「覚えることが多くて大変そう…」と思われがちですが、コツコツ進めれば独学でも十分習得できますよ。

以下にいくつか学習のステップ勉強法を提案します。

◆ステップ1:基礎用語と概念に慣れる
まずは今回解説してきたような基本用語(陰陽五行、十干十二支、通変星、十二運星など)と命式の構造に慣れましょう。

この記事を読んでいただいたことで、もう大まかな概要は掴めたのではないでしょうか?

最初は漢字だらけで難しく感じますが、一度に完璧に覚えようとしなくても大丈夫です。

最初は自分の命式を例に、「ここが日干で五行は○、通変星は△と□があるな」くらいでOKです。

おすすめは、身近な有名人や友人の命式も出してみること。

例えば好きな芸能人の命式をネットで検索すると、「なるほどこの人は傷官が強いからカリスマ的なんだ」など実例で学べます。

楽しみながら用語に触れるうちに、自然と頭に入ってきますよ。

◆ステップ2:入門書や解説サイトで体系的に学ぶ
基礎に慣れたら、初心者向けの書籍やWeb解説で体系立てて学ぶのがおすすめです。

書店に行けば「四柱推命入門」「はじめての四柱推命」など、易しく解説した本が見つかります。

最近はWebサイトやYouTube動画で無料講座を提供しているケースもあります。

特に図解が多い資料だと理解が進みやすいです。

五行の関係図や命式のサンプル図などを目に焼き付けましょう。

独学の場合、ノートに自分の命式を書いて項目ごとに解釈を書く練習がおすすめです。

たとえば「日干:丁(火陰)=ロウソク、サービス精神旺盛」「通変星:偏財=社交家で商才あり」など、自分なりの言葉でメモします。

これを家族や友人の命式でもやってみると、「なるほど当たってるかも」と実感でき、記憶に定着します。

◆ステップ3:もう一歩踏み込む(講座やコミュニティ参加)
さらに興味が湧いて本格的に学びたい場合は、通信講座やスクール、占い師の先生の元で学ぶという選択肢もあります。

最近はオンラインで学べる講座も豊富ですし、独学で難しい部分も質問できるメリットがあります。

プロの体験談や豊富な鑑定例に触れられるのも大きいですね。

ただし費用もかかりますから、まずは独学で基礎固めしてから必要に応じて検討すると良いでしょう。

またTwitterやブログなどで四柱推命ファン同士のコミュニティを見つけて情報交換するのも楽しいです。

実際に命式を出してみて感じたことをSNSでシェアすると、有識者がアドバイスしてくれたりするかもしれません。

◆学習継続のコツ
四柱推命は情報量が多いので、焦らず少しずつステップアップするのがコツです。

最初は誰でもチンプンカンプンですが、繰り返し命式を見ているうちに「この漢字前も見たな、確か○○の意味だ」とピンと来る瞬間が増えます。

自分や友人を占ってみて、「当たってる!面白い!」という体験が学習意欲につながります。

全部丸暗記しようとしないこともポイントです。

必要なときに本やネットで調べればOK、と肩の力を抜いて取り組みましょう。

幸い、四柱推命は昔からある占いなので資料や先人の知恵がたくさん残っています。

疑問点が出たらインターネットで検索すれば大抵は誰かが解説してくれていますし、英語や中国語で情報を探すとさらにディープな世界が広がります(余裕があればですが…)。

一歩ずつ学んでいけば、きっと自分や人の人生を読み解く楽しさが味わえるようになりますよ。

よくある質問(出生時間不明、運気の当たり方、相性の見方)

最後に、初心者の方からよく寄せられる疑問や質問についてQ&A形式でお答えします。

Q1. 出生時間がわからないと四柱推命はできませんか?
A. 出生時間が不明でも三柱(年・月・日柱)だけで占うことは可能です。

実際、日本の占い師さんでも時柱なしで鑑定するケースは珍しくありません。

出生時間がわからない場合、多くの無料サイトでは「不明」設定で自動的に時柱を除外して命式を出してくれます。

時柱(生まれた時間)は晩年運や子供運などに関係しますが、そこが無くても性格や中年期までの運勢、大まかな流れは十分読み取れます。

ただ、可能であれば家族に聞いたり母子手帳を確認するなどして出生時間を知っておくとベターです。

特に日付が変わる境目近くだと、23時生まれか翌0時生まれかで日柱が変わってしまうケースもありますので、その場合は注意が必要です。

でも基本的には、出生時間が不明でも「三柱推命」で気軽に占いを楽しんでください。後から判明したら時柱を追加してみればOKです。

Q2. 四柱推命の運気は本当に当たるの?言われた通りになるの?
A. 四柱推命は的中率の高さで知られますが、だからといって「完全に決まった未来」を断定するものではありません。

統計学的な裏付けがあるとはいえ、人それぞれ運の活かし方があります。

占いで言われたことも、心がけ次第で良い方向に変えていけるのが人生の醍醐味です。

四柱推命の運気予測は、言わば天気予報のようなものだと思ってください。

「雨が降りそうだから傘を持って行こう」「日差しが強いから日焼け止めしよう」みたいに、あらかじめ備えて行動を調整するための指針として活用すると良いです。

良い運気と出たなら積極的に挑戦し、低迷期と出たなら無理せず充電期間にする、といった具合ですね。

占いの結果に一喜一憂しすぎる必要はありません。

当たっている部分は素直に活かし、違うなと思う部分は「自分は自分!」と流しましょう。

実際に「事故に遭う暗示」と言われて用心したおかげで何事もなく過ごせた、なんて話もあります。

運勢のアドバイスは安全運転の標識みたいなものです。

上手に取り入れて、より良く生きるヒントにしてください。

Q3. 人との相性は四柱推命でどう見ればいいの?
A. 相性を見るにはお互いの命式を比べる必要があります。

これは正直、初心者には少し難易度が上がります。

ただ簡単なポイントを挙げるとすれば:

  • 五行の相性: 相手と自分の五行を見て、相生関係が多いほど自然と補完し合える相性です。逆に相剋関係が強いと衝突が増えるかもしれません。ただし相剋でも刺激し合って成長できる関係もあり一概には言えません。
  • 日干同士: 二人の日干を比べてみましょう。同じ五行同士(例:甲と乙、丙と丁など)は価値観が似ていて理解しやすい関係です(※陰陽の違いで多少スタンスの差はあります)。日干が相生関係(例:甲(木)と丁(火)など)の場合、どちらかが相手をサポートする良い縁となりやすいでしょう。逆に日干が相剋関係(例:甲(木)と戊(土)は木が土から養分を奪う関係)だと意見がぶつかりやすい可能性があります。
  • 通変星の組み合わせ: お互いの命式に出ている通変星を見て、共通する星があると親近感が湧きやすいです。逆に片方にしかない星は、相手にとって未知の部分なので「不思議な魅力」に映るか「理解しづらい」と感じるかは相手次第。例えば自分に無い「傷官」を相手が持っていたら、その芸術的な感性に惹かれることもあれば、繊細すぎて扱いに困ると思うこともあるでしょう。

本格的には二人の命式を重ねて特殊な合冲が起きていないか(干合や支合、冲動など)、お互いの空亡を埋め合う関係かなども見ますが、これはプロの領域です。

初心者同士で見るなら「へぇ私の五行(水)が彼には全然無いんだ。だから私が癒やし担当なのかな?」とか「二人とも火が強いから盛り上がるけど喧嘩も派手かもね!」など、

ざっくばらんに五行・星トークするくらいがちょうど良いでしょう。

ちなみに四柱推命では相性が悪いと言われる組み合わせでも、他の要素で補えば大丈夫なことが多いです。

逆に相性抜群でも怠けていると関係が冷めることも。

結局、人間関係はお互いの努力次第。占いは相手を理解するヒントに留めて、良いところは伸ばし合い苦手はカバーし合うよう心がけるのが大切です。

まとめ:自分を知る占いとしての四柱推命の楽しみ方

長くなりましたが、四柱推命の基本と活用法を一通りご紹介しました。

最後にまとめとして、この占いの楽しみ方・活かし方をお伝えします。

四柱推命は、「当たるも八卦」の気まぐれな占いではなく、自分という人間の設計図を読み解く学問のような側面があります。

命式という表には、自分が持って生まれた星と持っていない星がハッキリ示されます。

そこには自分でも気づかなかった強みや個性が眠っているかもしれません。

私たちは時に「自分のことがよくわからない…」と迷うことがありますが、四柱推命を通じて自分の星を知ることで「私はこれでいいんだ!」と前向きになれたり、「ここは弱いから無理せず助けてもらおう」と受け入れられたりします。

まさに自分らしく幸せに生きるヒントをくれるツールなのです。

また、四柱推命は人生のタイミングを教えてくれる相棒にもなります。

良いときも悪いときも永遠には続きません。

運気の波を知っていれば、辛い時期も「今は試練の時かな、そのうち好転するはず」と希望を持てますし、調子が良いときは「よし、この波に乗ってチャレンジしよう!」と背中を押してもらえます。

恋愛や仕事で悩んだら命式を眺め、星からのメッセージに耳を傾けてみてください。

「本当は〇〇したいんじゃない?」と心の奥の声を代弁してくれるかもしれません。

自分の星を上手に活かすことで、きっと人生をもっと豊かにできるでしょう。

そして何より、四柱推命はとても楽しい趣味になります。

動物占いや星座占いが好きな女性なら、きっとハマる要素が満載です。

自分や友達の命式をネタに盛り上がったり、有名人の命式を勝手に分析してみたり(笑)、勉強というよりゲーム感覚で遊んでみてください。

難解そうに見える漢字コードの中にも、人間味あふれるドラマが隠れています。

占った相手が「すごい!当たってる!」と驚く顔を見るのも醍醐味ですよね。

最後になりますが、四柱推命は自分を知り、他者を理解するための鏡です。

決して運命に縛られるためのものではなく、むしろ運命を主体的に切り拓くための知恵と言えます。

「当たりすぎて怖い」なんて声もありますが、怖がる必要はありません。

未来は自分の手で変えていけますし、占いはそのお手伝いをしてくれるだけです。

ぜひカジュアルに、前向きに四柱推命と付き合ってみてください。

自分の新たな一面を発見したり、人生の楽しみ方が広がったりするかもしれません。

あなたも今日から、自分だけの星(=命式)を味方につけて、ハッピーな未来を描いていってくださいね!きっと星たちも応援してくれることでしょう。

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