四柱推命でプロへの第一歩を踏み出そう!

占い

四柱推命とは何か?初心者に向いている理由

四柱推命(しちゅうすいめい)は古代中国で生まれ、日本にも数百年前に伝わった歴史ある占術です。

生年月日と生まれた時間から「命式(めいしき)」という運命の設計図を作り、そこに表れた情報からその人の性格や運勢を読み解きます。

一生変わることのない生年月日データを使うため、ブレにくく将来の傾向まで的確に予測できるのが特徴です。

また統計的な裏付けも強いと言われ、占いの中でも的中率が高いとされています。

占い師志望者に四柱推命が向いている理由: 四柱推命は中国の運命学でいう「命術」に属し、陰陽五行説などの理論体系がしっかりしています。

その知識は他の占術の基礎にもなるため、「まず四柱推命から習得すると良い」とも言われます。

人生全体の流れやタイミングを把握できるので、結婚や転職の時期、人間関係のアドバイスなど幅広く応用可能です。

プロの占い師として活動する際にも土台となる知識が身につくので、これから占いを学ぶ人にとって四柱推命はまさに王道の占術と言えるでしょう。

また、四柱推命は「占いの帝王」なんて呼ばれることもあります。

そのくらい奥が深いですが、その分マスターすれば強力な武器になります!

初心者さんでも基礎からコツコツ学べば大丈夫です。

歴史ある占いでプロへの第一歩を踏み出しましょう。

命式の構造:年柱・月柱・日柱・時柱とは

四柱推命では、生まれた年・月・日・時間の4つを「柱」に見立てて命式を構成します。

この4つの柱をそれぞれ年柱月柱日柱時柱と呼びます。

各柱にはその人の運命に関する意味や年代が割り当てられています。

  • 年柱(ねんちゅう) – 生まれた「年」を示す柱。あなたのルーツや幼少期~20歳前後までの運勢を表し、育った環境や先祖・親など目上との縁も読み取ります。年柱が良いと、幼少期に周囲(親や先祖)からの援助を得やすいと言われます。
  • 月柱(げっちゅう) – 生まれた「月」を示す柱。社会運や才能、20~40歳頃までの運勢を表します。特に仕事盛りの年代に対応し、月柱を見るとその人の社会的性格や適職のヒントが得られます。家族では親や兄弟、身近な先輩との関係も示します。
  • 日柱(にっちゅう) – 生まれた「日」を示す柱。自分自身を表し、命式の中心です。40~60歳くらいの運勢や、結婚運(配偶者との関係)にも関係します。持って生まれた性格や本質的な個性が最も色濃く出る部分で、精神的充実度・幸福感も日柱から読み取れます。
  • 時柱(じちゅう) – 生まれた「時間(時刻)」を示す柱。晩年(60歳以降)の運勢や、仕事での成功・能力発揮、さらには自分の子供運などを表します。例えば時柱が良いと、年を重ねてからも決断力に富み充実した人生を送りやすいと言われます。逆に時柱が弱い場合、晩年に計画が思うように進まない妨害が入りがちかもしれません。

生まれた時間が不明の場合はどうする? → 時柱は不明でも、年・月・日柱の3柱だけで命式を出して占うことは可能です。

時柱が分からない人は多いですが、その場合は主に自分の性格・才能中年期までの運勢に焦点を当てて読む形になります(出生時間が分かれば晩年運や子供運までより詳細に占えます)。

自分の命式表を見てみると、この4つの柱にそれぞれ漢字が並んでいます。

一見「なにこれ暗号!?」と感じるかもしれまんが、大丈夫です。

各柱は自分の人生のシナリオの4章みたいなものです。

年柱=プロローグ(幼年期)、月柱=第1章(青年期)、日柱=第2章(壮年期)、時柱=エピローグ(老年期)…とイメージすると少し親しみやすいかもしれません。

十干と十二支:陰陽五行の基礎

次に命式を読み解く鍵となるのが「天干(てんかん)」と「地支(ちし)」です。

四柱推命では、それぞれの柱に天干(=十干)と地支(=十二支)が一つずつ割り当てられています。

例えば「甲子(きのえね)」「丙午(ひのえうま)」のように、干支二文字で一柱を表すイメージです。

  • 十干(じゅっかん) – 天干とも言い、全部で10種類あります。陰陽五行説に基づき、5つの元素(木・火・土・金・水)それぞれを陽(兄)と陰(弟)に分けてできたものです。つまり十干とは「甲・乙(木の兄弟)」「丙・丁(火の兄弟)」…「壬・癸(水の兄弟)」の10種ですね。十干はその人の性格や考え方、精神的な傾向を表すとされ、「人生のテーマ」を示唆します。自分の日柱の天干(日干)を知ることで基本性格が分かるのはこのためです。
  • 十二支(じゅうにし) – 地支とも言い、全部で12種類あります。おなじみの十二支(子・丑・寅・…・亥)ですね。四柱推命では十二支が示すのは現実世界での出来事や人間関係です。例えば、年柱の地支は祖先や親との縁、日柱の地支は配偶者との関係、といった具合に読みます。干(天干)が精神面・抽象テーマを表し、支(地支)が現実面・具体テーマを表すという違いも覚えておきましょう。

陰陽五行説との関係: 四柱推命のベースには陰陽五行説があります。

万物を木・火・土・金・水の5要素で捉え、それぞれが陰陽に分かれて十干・十二支に割り当てられています。

五行同士には相生(そうしょう:助け合う)と相剋(そうこく:打ち克つ)という関係性があり、命式を読む際にも重要です。例えば:

  • 木は火を生み(燃えて火が生じる)→ 「木生火」(相生)
  • 火は土を生み(灰が土を生む)→ 「火生土」(相生)
  • 木は土から養分を奪う → 「木剋土」(相剋)
  • 水は火を消し止める → 「水剋火」(相剋)

このように、五行が巡るサイクルでエネルギーバランスを考えるのが四柱推命です。

命式上で本人の五行エネルギーがどの元素に偏っているかを見ることで、「この人は火が強いから情熱的だけど頑固かな?」とか「水が全く無いから柔軟性に欠けるかも?」といった洞察が得られます。

もちろん良し悪しではなく、強い要素は長所にもなり弱点にもなるので、全体のバランスを見ることが大事です。

干支なんて中学以来聞いてない…という方も多いかもしれません。

でも実は十干十二支ってキャラクターの宝庫です!

例えば自分の日干(にっかん、日柱の天干)が「甲(きのえ)」なら大樹のようなたくましい性質、日干が「丁(ひのと)」ならキャンドルのような繊細で人を温める性質…なんてロマンチックな表現もあります。

占いではこんなふうにイメージ豊かに性質を読み解いていくので、ぜひ陰陽五行の世界観も楽しんでください。

通変星(十神)の意味と性格読み

通変星(つうへんせい)とは、日干(自分)から見た他の干との関係性から生まれる10種類の「星」のことです。

四柱推命ではこれを「十神(じっしん)」とも呼び、持って生まれた資質や運勢の特徴を読み解くのに使います。

年柱・月柱・時柱の天干および蔵干※に対し日干がどんな関係になるかで割り出され、命式上に表示されます(※蔵干=地支に内包された隠れた天干)。

初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、通変星を知ると「自分の強み・才能」や「適職」「人間関係のクセ」などがグッと具体的に見えてきて面白いですよ。

通変星は全部で10種類: 比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官(七殺)・正官・偏印・印綬の十神です。

それぞれ名前だけ見ると難解ですが、一言でいうと以下のようなイメージです:

  • 比肩(ひけん) – 「自我の正統派の星」:自分の実力で目標をどんどん達成していくタイプ。独立心が強く努力家で、正面突破型に物事へ取り組みます。
  • 劫財(ごうざい) – 「自我の型破りの星」:組織の中心となってスケールの大きなことを成し遂げるリーダー。自由奔放で発想力があり、人の思いつかない斬新な手段で物事を動かします。
  • 食神(しょくじん) – 「表現の正統派の星」:楽しいことやワクワクすることを人に伝えたいサービス精神旺盛な人。マイペースで穏やか、美味しいものや趣味を愛し、周囲にも明るさと安心感を与えます。
  • 傷官(しょうかん) – 「表現の型破りの星」:繊細で感受性豊かなアーティスト肌。プライドが高く、自分の美意識や信念を貫きます。独創的で反骨精神もあるため、型にはまらない表現者と言えるでしょう。
  • 偏財(へんざい) – 「財の型破りの星」:お金や人をどんどん動かす商売上手。社交的で人脈を広げる才能があり、チャレンジ精神旺盛な起業家タイプ。お金の出入りも派手ですが、それを回して大きく稼ぐ力があります。
  • 正財(せいざい) – 「財の正統派の星」:堅実にコツコツと資産を蓄えていく努力家。誠実で責任感が強く、家庭や伝統を重んじます。計画的に貯蓄・運用するタイプなので信頼感抜群です。
  • 偏官(へんかん) – 「実行力の型破りの星」:別名「七殺」。強いリーダーシップで物事をやり遂げる闘志の星。行動力と決断力に優れ、逆境でも果敢に挑む武士タイプ。ただし短気で強引な面もあるので注意。
  • 正官(せいかん) – 「実行力の正統派の星」:何事も誠実に真摯に取り組む責任感の星。ルール遵守で公正、公務員や管理職向き。名誉を重んじ、社会的評価を得ることにやりがいを感じます。
  • 偏印(へんいん) – 「知性の型破りの星」:興味関心の向くまま自分の世界を広げていく探求者。多才で好奇心旺盛、飽きっぽい反面いろんな分野に詳しい博識家です。常識にとらわれない柔軟な思考も特長。
  • 印綬(いんじゅ) – 「知性の正統派の星」:自ら深く学び、根気強く知識を蓄えて人を導く星。真面目で勉強熱心、保守的ですが教授タイプで教えるのも上手。高い教養と品格を備え、いわゆる「先生」的な存在です。

通変星はその人の才能や武器を示す重要な要素です。

10種の星は、「自我」「表現」「財」「実行力」「知性」という5つのグループに分けられ、それぞれ正統派(陽)と型破り(陰)のタイプがあります。

例えば比肩と劫財はどちらも「自我の星」ですが、比肩は正統派らしく真正面から努力するのに対し、劫財は型破りで大胆な作戦をとる…という違いです。

このように、自分がどの星を持っているかで性格傾向や適職、恋愛傾向まで読み取れるのでとても興味深いですよ。

「十神多すぎて覚えられない!」と思った方、ご安心を。

まずは自分の通変星TOP3くらいからチェックしてみましょう。

命式を出すと大抵いくつか強い星があります。

例えば通変星に「食神」「傷官」が多い人は創造的で個性的!「正財」「偏財」が多ければ働き者で人付き合い上手!といった具合です。

自分がどの星を持っているか調べてみると「あるある!」「え、意外!」と盛り上がること間違いなしです。

十二運星の意味:人生のエネルギー周期

十二運星(じゅうにうんせい)は12種類の星で、人のエネルギーの強さを一生のライフサイクルに例えて表現したものです。

四柱推命では各柱にこの十二運星も割り出され、通変星と組み合わせて読むことで「どの場面で才能を発揮しやすいか」なども見えてきます。

十二運星の名称と、それに対応する人生の場面は次の通りです(少々物騒な名前もありますが、あくまで比喩なので怖がらなくて大丈夫です!):

  • 胎(たい) – 受胎期。魂が母体に宿った段階。
  • 養(よう) – 妊娠期。母親の胎内で養われている段階。
  • 長生(ちょうせい) – 誕生。赤ちゃんが生まれて産声を上げた瞬間。
  • 沐浴(もくよく) – 幼年期。産湯に浸かり身体を清めてもらう時期。
  • 冠帯(かんたい) – 青年期。冠や帯を身につける成人の頃、社会に出始める時期。
  • 建禄(けんろく) – 壮年期。社会で活躍し、己の地位や俸禄(給与)を築く時期。
  • 帝旺(ていおう) – 盛年期。帝位に登り権勢を極める絶頂期。エネルギーが最も旺盛で充実しています。
  • 衰(すい) – 初老期。全盛を過ぎて引退し、盛りから衰えに向かう時期。徐々に力が落ち着いていきます。
  • 病(びょう) – 老年期。病気がちになり体力気力が減退する時期。
  • 死(し) – 死亡。肉体の死を迎える段階。(※命式上この星があるからといって実際の死亡時期という意味ではありません)
  • 墓(ぼ) – 埋葬。遺体が墓に葬られる段階。
  • 絶(ぜつ) – 死後。肉体が朽ちて土に還る段階。

十二運星は、このように生命エネルギーの強弱を表現しています。

例えば帝旺ならエネルギー最高潮の「勢いが強い場所」、なら「エネルギーが弱まり慎重さが必要な場所」といった具合です。

各柱に付与された十二運星を見ると、「年柱は長生だから幼少期から才能を発揮」「日柱が衰だから本人は謙虚で控えめ」など、その人の雰囲気や運気の波を読むのに役立ちます。

なお名称が「死」「絶」など強烈なので不安になる方もいますが、繰り返しになりますが良し悪しではなくステージの違いを示すだけです。(流派によってはもう少しマイルドな名称に置き換えることもあります。)

十二運星は動物占いの原型とも言われています。

例えば「帝旺」はコアラ、「長生」はチーターなんて対応があったり…。

難しく感じたら、自分の十二運星を擬人化(擬獣化?)して捉えてみるのもアリです。

「自分は帝旺=百獣の王ライオンタイプだからリーダー肌かな?」とか「病=コアラタイプだからマイペースで癒し系?」なんて想像するのも楽しいですよ。

大運・流年・空亡の運勢の見方

四柱推命では命式から一生の運勢バイオリズムも読み解けます。

特に重要なのが大運(たいうん)と流年(りゅうねん)です。

  • 大運 – 約10年ごとに巡る大きな運勢の流れです。生まれた時点から一定年数後に最初の大運が始まり、以後10年ごとに次の大運へと移ります(開始年齢は人によって異なり、生年月日から算出します)。大運では毎回新たな干支(二文字の柱)が巡ってきて、その期間の運気を左右します。命式と大運の干支を重ね合わせて読むことで、「○歳~○歳の10年間は〇〇の運が強まる」といった長期的な運勢傾向をつかむことができます。例えば大運で自分にとって喜ばしい五行が巡ればその10年間はチャンス期、逆に苦手な五行が巡れば試練期、といった判断をします。
  • 流年 – いわゆる年運です。その年ごとに巡る干支(毎年変わる干支暦)による運勢で、1年単位の運気の浮き沈みを見ます。四柱推命では毎年の干支(例:2025年は乙巳など)を自分の命式や大運と照らし合わせて、「今年は昇進のチャンスが来そう」「来年は人間関係で衝突注意」など具体的な運勢アドバイスを導きます。流年は短期的ですが、大運と組み合わせることで「○年頃に転機が訪れる」といった予測も可能になります。

空亡(くうぼう) – 空亡とは、命式や運勢の周期において運気が空白になる期間を指します。

四柱推命では10年大運や年運でそれぞれ2つの地支(十二支)が「空亡」にあたるとされ、その時期は「天が味方しない」「何をやっても成果に結びつきにくい」時期とされています(算命学でいう天中殺、細木数子氏の六星占術でいう大殺界とほぼ同義です)。

字面通り「空しく亡くす」という意味で、空亡の年は順調だった物事が急に失速したり、一度ゼロにリセットされるような出来事が起こりがちといわれます。

とはいえ空亡は一生ずっと続くわけではなく、誰にでも12年中2年(大運では60年中10年)巡ってくる一時的な低迷期です。

うまく乗り切れば次に来る幸運期への助走・準備期間とも考えられます。

空亡中は「あまり無理に動かず充電期間と考える」「新規スタートより現状維持と内省に努める」などの心構えで過ごすと良いでしょう。

「凶運期」と聞くとビビりますが、空亡は言わば季節でいう冬みたいなもの。

冬に種を蒔いてもうまく芽が出ないですよね。

それと同じで空亡期は結果を求めず、自分を整える時間に充てましょう。

そうすれば春(好運期)にしっかり芽吹く力が蓄えられるというわけです。

なお自分の空亡が何の年・大運か調べる方法は専門書やサイトに載っていますので、興味があればチェックしてみてください。

相性を見るには?日干・五行・通変星・干支から考える

四柱推命は人と人との相性を見ることも得意分野です。

命式同士を重ね合わせて、以下のようなポイントから相性を判断します。

  • 日干(にっかん)同士の五行関係: 一番分かりやすいのはお互いの日干の五行関係です。自分の日干の五行が相手の日干を生み出す関係(相手を強める相生)なら基本的に良好とされます。例えば自分が「甲(木)」で相手が「丁(火)」なら、木生火であなたが相手をサポートしやすく、相手も感謝してくれる関係に。逆に日干同士が剋す関係(相剋)だと価値観のズレや衝突が生じやすいですが、剋す側が上手にリードし支えてあげれば新たな魅力を引き出す良いコンビにもなりえます。要は力関係をポジティブに活用することが大切です。特筆すべきは干合(かんごう)と呼ばれる日干同士の特別な組み合わせで、例えば「甲と己」「丙と辛」など5組のペアは精神的結びつきが強く最高の相性とされています。干合は五行的には相剋に当たる組合せなのですが、不思議と惹かれ合い補い合う関係になるんですよ。
  • 五行のバランス: お互いの命式の五行の偏り具合もチェックします。片方に無い五行を相手が持っていれば補完関係となりプラスです。例えば自分に「金」が全く無く相手が金を多く持っていれば、お互いに足りない部分を埋め合える相性と言えます。一方、両者とも同じ五行ばかり強い場合は張り合いやすいでしょう。ただし同じ五行でも陰陽の違いがあれば協調しやすいです(例えば「丙火」と「丁火」は陽と陰の火で、お互い理解しやすい反面ライバル意識も持ちがち)。
  • 干支の組合せ: 年柱どうし・日柱どうしの干支の関係も見ます。三合・六合といった組合せ(例えば寅と午と戌の三合火局や、申と子の六合 etc)は気が合いやすく、冲(ちゅう)や刑(けい)といった関係(対立する干支同士、例えば子と午は冲)だとぶつかりやすい傾向があります。ただし冲や刑の関係は刺激的で情熱的な相性とも読めるので、一概に悪いとは言えません。持って生まれた干支同士の相性を見ることで、恋愛・結婚の相性はもちろん、友人・ビジネスパートナーとしての相性なども占えます。
  • 通変星の相性: 通変星にも相性の良い組合せがあります。例えば自分の日柱の蔵干通変星(中心星とも呼びます)が「正官」で、相手の中心星が「正財」なら、正官(上司)と正財(部下)の関係で相性良し…という具合に、星同士の関係からも二人の関係性を読みます。専門的になりますが、「自分が相手にとって何の星に当たるか(また逆も)」を調べ、お互いが相手にとって喜神(良い星)になる組合せだと良縁と判断できます。逆に忌神(イヤな星)同士だと反発しやすいなど。例えば一方が偏官(攻める星)だらけで他方が傷官(反発の星)だらけだと衝突が多い…などです。

相性占いは「火と水だから最悪!」みたいに単純に決めつけないのがポイント。

確かに火と水は真逆ですが、水が火を適度にコントロールすることでお互い成長できる関係もあります。

要はバランスと補い合い

自分に無いものを持っている相手は魅力的に映りますし、似た者同士も安心感がありますよね。

四柱推命はそうした相性の良し悪しを細かく教えてくれますが、「違い」を悪と捉えず「学び合えるポイント」と考えると、人間関係のヒントとしてより前向きに活用できます。

命式の読み取りステップ(初心者向けガイド)

いよいよ具体的な命式の読み方です。

初学者の方は以下の手順で分析すると分かりやすいでしょう:

  1. 命式を出す: まず自分や占いたい人の生年月日・出生時間から命式を作成します。ネット上の無料命式作成サイトやアプリを使うと便利です(もちろん万年暦で手計算してもOK!)。命式表が用意できたら、そこに並ぶ四柱八字(4つの柱×天干地支)を眺めてみましょう。
  2. 日干をチェック(性格・本質): 命式を読み解くうえで最重要ポイントは日柱の天干=日干です。これはその人の基本性格や核心的な本質を表します。まず日干の十干(甲・乙・丙…など)を確認し、それが五行の何か、陰陽どちらかを把握しましょう。例えば日干が「甲(きのえ)」なら陽の木、「丁(ひのと)」なら陰の火といった具合です。日干ごとの性格キーワードは入門書などにまとまっていますが、「甲=大樹で正直豪快」「乙=草花で繊細努力家」「丙=太陽で明るいリーダー」…などとイメージで覚えると楽しいです。日干を知れば「この人はどういう人か」大枠が掴めます。ちなみに日干は「この人生で果たしたいテーマ」も象徴すると言われます。自分の日干を知って、その理想像に向かって生きることが開運にもつながるんですよ。
  3. 五行のバランスと日干の強さを確認: 次に命式全体の五行の偏りを見ます。五行(木火土金水)がそれぞれ何個ずつあるか数えてみましょう(天干+地支内蔵干で計算)。この分布により日干が強いか弱いか(身旺か身弱か)を判断します。一般に、自分(日干)と同じ五行やそれを生み出す五行が多い命式は身旺(じんおう)=日干強、逆に自分を剋す五行が多かったり自分を生み助けるものが少ないと身弱(じんじゃく)=日干弱とみます。例えば日干が甲木で命式中に木や水(木を生む)がたくさんあれば身旺、金や火(木を剋す・消耗)が多ければ身弱、といった具合です。身旺だから良い、身弱だからダメということでは決してありませんが、日干の強弱により適した運勢の読み方が変わるため、プロはまずここをチェックします。初心者の方も、自分の五行グラフをざっと描いて「自分は火と土ばっかりだな」など把握しておくと後の解釈がしやすくなります。
  4. 通変星を読む(才能・人間関係): 続いて通変星(十神)を確認します。命式表に記載された比肩や正官などの星ですね。まずは日柱以外の柱に出ている通変星に注目しましょう(年柱・月柱・時柱の天干および地支の蔵干に付与されています)。どの星が一番多いですか?例えば「食神と傷官ばかりだ!」という人は表現の星が強く、創造力や自己表現欲求が旺盛なタイプかもしれません。逆に「財星がゼロ…」という人はお金や打算より人情や精神面を重視する傾向があるかもしれません。通変星ごとの意味は前述のとおりですが、組み合わせにも注目です。同じ星が2つ以上ある場合、それだけその星の性質が強調されます。また「月柱の通変星」は社会での顔、「年柱の通変星」は先天的性質…というように、星の表れる柱によって影響する分野が異なります(詳しくは専門書に譲りますが、月柱の蔵干通変星が最も影響力大などと言われます)。初心者のうちは難しく考えず、「自分は○○の星が強いから、こういう才能があるんだな」くらいでOKです。
  5. 十二運星を読む(エネルギー・運気リズム): 次に十二運星です。命式に表示された十二運(帝旺や病など)を各柱で確認しましょう。まず日柱の十二運星が何かを見てください。例えば日柱が「帝旺」なら、その人は基本的にエネルギッシュで自信家、人から見ても存在感が強いでしょう。逆に「死」なら控えめで内省的、精神性の高い人かもしれません。年柱・月柱・時柱の十二運星も見れば、幼少期~晩年にかけて運気がどう変化しやすいか傾向が掴めます(年柱は長生=幼少期に恵まれる、時柱が墓=晩年は静かに過ごす、など)。十二運星は通変星と合わせて使うと効果的で、「どの場面で才能が活きるか」を読むことができます。例えば通変星が「偏財」(商売上手)で十二運星が「帝旺」(社会的ピーク)なら、社会に出てバリバリ働くことで才能開花、といったイメージです。
  6. 総合的に解釈する: 最後に以上の情報を総合して読み解きます。日干・通変星・十二運星という三本柱が読み取れれば初心者は上出来。そこに五行の強弱や大運の流れなどを徐々に加味していけば、占断の精度が増していきます。「自分の性格的長所短所」「どういう分野に向いていそうか」「今後の運勢の山谷」「相性の良いタイプ」…こうしたことが命式から見えてきたら占い師の第一歩です。初心者のうちは特に良いところに注目してください。命式には吉も凶も出ますが、持っている星のポジティブな面を伸ばすよう意識する方が運気的にも好循環になります。

最初は「情報が多すぎて混乱する~!」となるかもしれません。

そんな時はステップ(1)~(3)まででも十分です。

慣れてきたら通変星や十二運にも挑戦…というように段階的に読み解きポイントを増やしていくと挫折しにくいですよ。

占いはパズル。

ピース(情報)を一個ずつはめて全体像を浮かび上がらせる作業ですから、焦らず楽しみながら解いてみてくださいね。

実例:命式リーディングの一例

では、命式解釈の流れをイメージするために簡単な例を見てみましょう。

仮にAさん(女性)という方の命式を読むとします。

  • Aさんの基本データ: 日干は「丁(ひのと)=陰の火」。月柱の通変星は「正官」、年柱の通変星は「偏財」。十二運星は日柱が「冠帯」、月柱が「死」です(時柱不明と仮定)。

Step1: 日干が丁火なので、Aさんの本質は「灯火のような人」です。

丁火はロウソクやランプの火に例えられ、周囲をほっと照らす思いやりがあり情熱的ですが、繊細な神経も持つタイプ。

そのイメージ通り、Aさんも優しく面倒見が良い反面、自分が傷つきやすいデリケートさも併せ持っているようです。

Step2: 命式の五行バランスを見ると、火と土が多く水がかなり少ないことが分かりました。

日干の火を助ける木は少なく、火本人と火を強める土が多いので、Aさんはやや身旺(自分が強い)気味でしょう。

火が強い人は情熱的で行動力がありますが、時に周りが見えなくなる頑固さも出るかもしれません。

逆に少ない水(冷静さや柔軟性の象徴)をどう補うかが課題ですね。

Step3: 通変星をチェックすると、Aさんの月柱に「正官」、年柱に「偏財」があります。

正官は責任感・誠実さを表す星、偏財は社交性やビジネスセンスの星でしたね。

これから推測できるのは、Aさんはまじめで面倒見が良く、職場では信頼される存在だろうということです。

実際、正官の星を持つ人は常にきちんと義務を果たそうとし、組織の中で評価されやすいです。

Aさんも周囲から「頼れる人!」と思われているかもしれません。

ただし注意点も。

正官が多すぎる命式の場合、常に「~ねば」というプレッシャーを感じて自分を追い込みがちです。

Aさんの命式では幸い正官は1つですが、それでも責任感が強すぎて抱え込みやすいでしょう。

「適度に肩の力を抜いてね」とアドバイスしたいところです。

一方、偏財星からはAさんの社交的な面が読み取れます。

人付き合いが上手で顔が広いタイプでしょう。

何かあれば周囲から援助を引き寄せられる強みでもあります。

Step4: 十二運星を見ると、Aさんの日柱は「冠帯」、月柱は「死」です。

冠帯は成人したての若々しいエネルギー、死はエネルギーが落ち着いた静かな状態でしたね。

この組み合わせから感じるのは、Aさん自身は闘志がありチャレンジ精神旺盛(冠帯)ですが、仕事運を見る月柱が死なので職場では控えめで堅実に立ち回るのかもしれません。

実際、正官という星の性質とも合致しますね。

周囲から見ると「しっかり者だけど本当は繊細で頑張り屋さん」と映っているのではないでしょうか。

以上から総合すると、Aさんは面倒見が良く責任感も強いけれど、実はプレッシャーを感じやすいタイプ」。

人脈に恵まれやすい運を持っているので、困ったときは一人で抱え込まず周囲に頼ると良さそうです。

また、水の五行が不足しているため、意識的に休息やリラックス(=水の要素)を取り入れることで運氣バランスが整うでしょう。

例えば趣味の時間を持ったり、旅行で海や温泉に行くのも開運アクションかもしれません。

いかがでしょう、なんとなく命式リーディングの雰囲気が掴めましたか?

もちろん実際の鑑定ではもっと詳細に見ますし、人によって千差万別ですが、初心者のうちはこんな感じで自分なりの物語を組み立てるように解釈してみてください。

「当たってるかな?」と家族や友人で練習してみると理解が深まりますよ。

四柱推命の勉強法:ステップアップとおすすめリソース

独学 vs 講座: 四柱推命をマスターするには相当量の知識が必要です。

独学でも可能ですが、正直なところ書籍だけで完全に身につけるのは難しい、とプロの先生方も言っています。

流派ごとに解釈も違い、本によって言うことが真逆…なんてこともあり、初心者がいきなり何冊も読むと混乱して挫折する恐れがあります。

実際、「書籍から学べるのはノウハウ全体の2割程度」と指摘する声もあり、秘伝的なコツは師匠から直接でないと得られないとも。

とはいえ最初から高額な講座に通うのはハードルが高いですよね。

まずは独学で基礎を学び、さらに極めたくなったら講座受講…というステップがおすすめです。

勉強の進め方: 初めは難解に思える四柱推命ですが、効果的な学び方があります。

それは「ステップ1:易しい入門書で通変星・十二運星から学ぶ → ステップ2:中級書で身強身弱・格局・用神忌神など専門技法を学ぶ」という二段階です。

いきなり高度な用語まで詰め込もうとせず、まずは日干や通変星・十二運など興味を持ちやすい部分から入るのがコツ。

最初のうちは「ふーん、こう読むのか~」と気軽に読み流すくらいで十分です。

全部丸暗記しようとしても無理がありますし、完璧主義は禁物。

楽しく読み解きながら徐々に理解を深めていきましょう。

初心者向けおすすめ書籍: 市販の本にも良書がたくさんあります。

以下に初心者に特に読みやすい本を挙げます。

  • 一番わかりやすい はじめての四柱推命』愛新覚羅ゆうはん 著(2024年)
    → 最近出版された入門書。イラストや図が満載で、八字・蔵干・通変星・十二運星といった基礎知識から実際の命式の読み方まで段階的に優しく解説しています。「四柱推命って難しそう…」と躊躇していた方にまずおすすめの一冊です。
  • いちばんやさしい四柱推命入門』神野さち 著
    → こちらも初学者向け定番書。四柱推命の基本用語や星の意味が平易な言葉でまとめられています。特に自分の命式を出して通変星・十二運を読んでみるという実践型の内容なので、楽しみながら学べます。
  • [改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本』林秀靜 著
    → 初級~中級への橋渡しに最適な一冊。陰陽五行説から格局・大運の見方まで、網羅的に解説されています。基礎を一通り学んだ後、「もう少し専門的に勉強したい!」と思ったら手に取ると良いでしょう。
  • 決定版 基礎からわかる 四柱推命学の完全独習』三木照山 著
    → ボリュームがありますが、独学で極めたい人向け。命式の求め方から用神(喜神・忌神)の判断、格局法まで詳しく載っています。初心者には難解なので段階を踏んでから挑戦しましょう。

おすすめWEBサイトやツール:
書籍以外にも、最近はウェブ上で学習できる良質なコンテンツが充実しています。

たとえば「優しい四柱推命」というサイトは初心者コースから上級コラムまで情報満載で、独学者の強い味方です。

実際に命式を自動計算してくれる無料サイトもいくつかあります(「四柱推命 命式作成」で検索すると出てきます)。

自分や有名人の命式をどんどん出して遊んでみると勉強になりますよ。

練習方法: とにかく実際に命式を読んでみることが上達への近道です。

身近な家族・友人の生年月日で命式を出して、「当たってる?」と確認させてもらいましょう。

100人分鑑定に挑戦した占い師さんもいるくらいで、場数を踏むほどコツが掴めます。

TwitterなどSNS上で無料鑑定企画を募集してみるのも効果的です(後述しますが、多くの初心者占い師がSNSで無料モニターを募って練習しています)。

自分だけで悩むより、アウトプットすることで「あ、この解釈間違ってたな」と気付きも得られます。

さらに、四柱推命仲間を作ってお互いの命式を読み合うのも楽しく力になります。

同好の士が集まるオンラインコミュニティや勉強会に参加するのもおすすめです。

私自身、最初は本を読んでもチンプンカンプンでした。

でもある時ネットで調べた有名人の命式を、自分なりに読み解いてノートにまとめてみたら…不思議とスッと頭に入ったんです。

占いは勉強というより実践の積み重ね!インプット3割・アウトプット7割くらいの感覚で、どんどん命式を料理(?)してみてください。

「百聞は一見に如かず、百見は一験に如かず」です。

初心者にありがちな悩みとその対策

悩み1: 「出生時間が分からないんだけど…」

四柱推命は本来4本の柱で見る占いですが、生まれた時間(時柱)が分からない場合は年・月・日柱の3本で占うことも可能です。

実際、日本では母子手帳でも見ないと出生時刻は分からない人が多いですよね。

時柱が無いと晩年運や子供運の精度は落ちますが、それでも性格・才能・中年期までの運勢は十分読み取れます。

どうしても時柱を知りたい場合は、親御さんや役所に問い合わせてみる、あるいはプロの占い師に推測(時柱の推命)してもらう方法もあります。

ただ初心者のうちは無理に特定せず、「時柱抜きの簡易命式」と割り切って読み進めましょう。

その分不明部分は臨機応変に補完します。

例えば「子供運は時柱不明なので判断保留だな」と注意書きしておくなどです。

自分自身を占う場合でも、出生時間が不明でも落胆せず3柱で占ってみてください。

それだけでも「当たってる!」と思う発見がきっとありますよ。

悩み2: 「命式に矛盾する星があって混乱…」

命式を見ていると、正反対の意味を持つ星が同居していることがあります。

例えば「印綬」と「偏印」を両方持っている人。印綬は伝統的・安定志向、偏印は革新的・変化を好む星で、特徴がまるで逆ですよね。

こういう場合「自分の中に矛盾がある!どっちの性質を活かせばいいの?」と悩むかもしれません。

でもご安心を。人間は多面的なもの。

同じ人の中に保守的な自分と革新的な自分がいても不思議ではありません。

むしろ両方の良いとこ取りができれば最強です!

上記の例なら、「基本は腰が重いけど、いざというとき大胆に動ける」という柔軟さになりますよね。

ですから矛盾する星を持っていても「自分は二刀流なんだ」くらいに捉えてOKです。

実践的な判別方法としては、どの柱にどの星があるかで強調度合いが違うので、影響力の大きい柱の星を優先して考えるという手があります。

一般には「月柱の蔵干通変星」が性格への影響度No.1と言われます。

なので矛盾する星同士なら、月柱にある方がその人の表面に出やすい、と判断するわけです(例えば月柱蔵干が印綬・年柱蔵干が偏印なら、印綬的な性質がメインに現れるだろう、という感じ)。

ほかにも年齢によって星の出方が変わる、喜忌によって良くも悪くも出方が違う…等ありますが、初心者はあまり深みにハマらなくて大丈夫です。

要は「両方あっていい、状況に応じて使い分けよう」くらいのスタンスでいましょう。

占い結果は絶対ではなく、自分の中の可能性を示すものです。

矛盾も見方を変えれば強みです。

複数の星を併せ持つ人は引き出しが多いとも言えますから、「私は二面性がある魅力的な人間なのね」くらいに前向きに捉えちゃいましょう。

悩み3: 「用語が多すぎて覚えられない!」

初学者にとって専門用語の多さは頭が痛いですよね。十干十二支、通変星に十二運、蔵干…確かにキリがありません。

全部一度に覚えようとしないことがコツです。

まずは基本的な部分だけ暗記し、あとは必要になった時にその都度調べればOK。

実占しながら徐々に身につくので心配いりません。

むしろ占いの現場では、全部覚えているかより適切に読み解けるかが大事なので、丸暗記より「本を引けるようになる」ことを目指しましょう。

例えば通変星の意味一覧表を印刷して手元に置いておき、鑑定時に参照するのも全然アリです。

私もプロになりたての頃はお客さんの前で本をパラパラめくって確認したりしてました(笑)。

お客様は当たっていれば気にしませんし、むしろ丁寧に見てくれていると安心するものです。

焦らず一歩一歩いきましょう。

誰だって最初は「偏官?正官?どっちがどっち?」状態でした。

安心してください。

そのうち嫌でも覚えていきます。

たとえば推しの芸能人の命式を調べてみて、「へぇ~○○君は傷官持ちだからあんな個性的なんだ!」なんてやっているうちに、気付けば用語も勝手に頭に入ってきます。

不安なら小さな単語帳を作ってスキマ時間に眺めるのも◎。

楽しみながら反復するのが一番ですよ。

プロの占い師として活動するには?

四柱推命を学んで「いつかプロになりたい!」と思ったら、少しずつ準備を始めましょう。

占い師として活動するには大きく2つの要素が必要です。

(1)鑑定スキルの向上と(2)お客様を得るための工夫です。

鑑定練習とモニター募集

プロ占い師への第一関門は「実践経験」を積むこと。

前述の通り、独りよがりで勉強するより他人を占う中で上達します。

そこで有効なのがモニター鑑定です。

これは無料(または格安)で占いを提供し、その代わりフィードバックや実績を頂くというもの。

身近に練習台になってくれる人がいるなら頼んでみましょう。

さらにおすすめなのがSNSで一般募集する方法です。

特にTwitterは占い好きのユーザーが多く拡散力も抜群なので、初心者が100人の鑑定相手を集めるのも夢ではありません。

実際、多くの新人占い師さんがTwitterで「○名様限定無料鑑定します!」と募集し、たくさんの応募を得ています。

私が知っている方も20件ほどリツイートされただけで100人以上の申込みが来たそうです。

モニター募集の際は、プロフィールに「占い勉強中」「モニター募集中」など明記し、DM(ダイレクトメッセージ)を開放しておくとスムーズです。鑑定が終わったら、可能であれば感想(口コミ)を頂きましょう。

Twitter上でリプライや引用RTで感想を書いてもらえれば、それ自体が宣伝になりますし、自信にもつながります。(鑑定結果をブログ等に公開する場合は本人の了承を得て、個人が特定されないよう配慮を忘れずに。)

100人鑑定は一つの目標ですが、焦る必要はありません。

5人でも10人でも、経験を積むごとに占いの勘所が掴めてきます。

フィードバックも素直に受け止め、「ここは当たってた」「ここはズレてた」と改善に活かしましょう。

占い師にとってお客様からの声は宝物です。

モニターさんには感謝の気持ちを持って接し、誠意ある対応を心掛けてくださいね。

SNS活用術と集客

現代の占い師にとってSNS発信はほぼ必須と言えるでしょう。

Twitter、Instagram、ブログ、YouTube等、自分がやりやすい媒体で構いません。

ポイントは継続して有益な情報を発信することです。

例えば、

  • 毎朝、「今日の運勢(干支別のひとことアドバイス)」をツイートする。
  • 四柱推命の豆知識(通変星のミニ解説など)を画像付きで投稿する。
  • 勉強中のエピソードや占いへの熱意を発信して親近感を持ってもらう。

などが考えられます。

特にTwitterは拡散力が強いので、占い好きな人にフォローしてもらえればじわじわと認知度が上がります。

ハッシュタグ(例:「#占い師と繋がりたい」「#四柱推命」など)も活用しましょう。

Instagramなら命式の図や五行のカラフルなイメージ図を作って投稿すると映えます。

YouTubeやTikTokが得意なら、星ごとの性格解説や占いあるあるネタなど動画にしても面白いですね。

また、定期的な無料ミニ鑑定企画もファン獲得につながります。

たとえば「フォロワー○人記念!抽選で3名様にワンポイント鑑定」などと募集すれば、多くの反応が期待できます。

当たらなかった人もあなたの鑑定に興味を持ってくれるかもしれません。

実際、そうした企画をきっかけに有料鑑定の依頼に繋がった例もあります。

SNS上では他の占い師さんとも積極的に交流しましょう。

先輩方の投稿は学びになりますし、横のつながりができると情報交換やコラボ企画の機会も得られます。

ただしマナーと守秘義務には十分注意を。

占った相手の個人情報や命式を無断で晒さない、他人の占断を批判しない、といった基本を守りつつ、有意義にSNSを活用してください。

デビュー形態を考える

ある程度実力がついてきたら、いよいよプロデビューです。

占い師として活動する形態はいくつかあります:

  • 占い館や会社に所属する(就職): 占いの館(対面鑑定のお店)や電話占い会社に所属し、お客様を紹介・集客してもらう方法です。メリットは集客面の負担が軽いことと、料金体系なども整備されていること。最初は待機時間が長く稼ぎになりにくいですが、実績を積めば指名が増え安定します。ただしプロテストや資格が必要な場合もあります。四柱推命鑑定士などの資格を取得しておくと就職に有利でしょう。
  • フリーで開業する(サロン経営・オンライン鑑定): 自分でお客様を集め、個人事業主として鑑定する方法です。自宅やレンタルスペースでサロン営業したり、カフェで鑑定したり、オンライン(Zoomやメール・チャット)で提供するなど自由度が高いです。SNSやブログで集客し、ココナラ等のスキルマーケットや自身の予約サイトで有料鑑定を受け付ける方もいます。ただし集客から経理まで全て自分で行うため、ビジネスセンスも求められます。最初は副業・週末占い師として始め、軌道に乗ったら独立、というケースが多いようです。
  • イベント出展や占い師派遣: 占いイベントや地域の祭り、企業パーティーなどスポットで鑑定する働き方もあります。イベント専門の占い師派遣会社に登録しておけば、不定期ですが臨時収入の機会があります。経験値も積めるので、副業占い師としてこうしたイベントに積極的に参加するのもおすすめです。

資格や肩書き: 前述の通り、占い師になるのに国家資格は不要ですが、民間の鑑定士資格を取得して肩書きを名乗るとお客様への信頼感が増します(例:「四柱推命鑑定士」「東洋運命学士」など)。

資格取得講座では占術の体系的な知識に加え、開業ノウハウやカウンセリングマインドも学べる場合が多いです。

余裕があれば挑戦してみても良いでしょう。

とはいえ大事なのはあくまで実力と人柄です。

資格より「この人に占ってほしい」と思ってもらえるかどうか。

鑑定モニターでの丁寧な対応やSNSでの誠実な発信を積み重ね、あなたのファンを増やしていきましょう。

収入面の現実: 占い師の収入はピンキリです。

最初は副業で月数万円稼げれば上出来。

フルタイムで軌道に乗れば月20万以上も可能ですが、それまでに地道な努力が必要です。

金銭面では、お客様から料金を頂く以上プロ意識を持つことも求められます。

鑑定の質はもちろん、時間管理・相談者への共感力・守秘義務の遵守など、信頼される占い師になることが大切です。

特に四柱推命は人生相談のような深い悩みに答える場面も多いですから、占いの結果を押し付けず相談者の気持ちに寄り添うコミュニケーションを心がけましょう。

私の知り合いの占い師さんは、デビュー当初Twitterで100人無料鑑定を達成し、その口コミが口コミを呼んで一気にファンが増えました。

「最初の100人はタダ働きじゃん…」と思うかもしれませんが、その経験は何物にも代えがたい財産になります。

あと「占い師って食べていけるの?」という不安もありますよね。

正直、最初から本業1本はハードル高いです。

なのでまずは副業・二足の草鞋で始めてみるのが現実的かなと思います。

幸いSNSがありますから、在宅でもスキマ時間でも活動できます。

好きな占いを仕事にできる喜びは何にも代え難いので、ぜひチャレンジしてみてください!

最後に…四柱推命は奥深い学問ですが、その分、人の人生に寄り添える温かい占いでもあります。

初心者の皆さんもまずは自分自身を占ってみて、「なるほど、だから自分は○○なんだ!」と楽しんでください。

それが周りの人へと広がり、いつかプロとして多くの人を笑顔にできる日が来ることを願っています。

あなたの四柱推命ライフ、応援しています!

一緒に前向きに学んでいきましょう。

 

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