タロットカードってどんなもの?
占い好きなら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
実はタロット占いは数ある占いの中でもトップクラスに人気の占い方法なんです。
本記事では、タロットカードに興味を持った初心者の方に向けて、歴史やカード構成から占い方の手順まで、カジュアルな雰囲気でやさしく解説していきます。
専門用語もできるだけ噛み砕いて説明するのでご安心ください。
それでは、タロットカードの不思議な世界を一緒に覗いてみましょう!
タロットとは何か(歴史的背景や基本的な考え方)
タロットカードとは、もともとはヨーロッパで生まれたカードゲームがルーツの一つとされています。
15世紀頃のイタリアで貴族の間で遊ばれていたカードゲームが原型で、当時は占いではなく娯楽として使われていました。
その後、印刷技術の発達とともに南フランスやドイツなどにも広まり、ローカルなゲームとして親しまれたようです。
占いにタロットカードが使われ始めたのは18世紀頃からと言われています。
フランスの学者たちが「タロットの起源は古代エジプトにある」なんて神秘的な説を唱えたり、タロットカードに隠れた象徴や意味を見出そうとしたことで、一気にオカルト的なイメージが広がりました。
このようにタロットはカードゲームから占いの道具へと姿を変えていったのです。
現在では、タロットカードは世界中で占いに使われています。
占い館や書店で見かけるタロットカードのセットは、ほとんどが78枚一組のデッキです。
この78枚それぞれに意味があり、カードを引くことで悩みや質問に対するヒントを得ることができます。
「未来をズバリ当てる道具」というよりは、むしろカードの絵柄やメッセージを通じて自分自身と向き合い、直感や心理を読み解くツールと考えると良いでしょう。
カードの構成:大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の違いと概要
一般的なタロットカードデッキは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合計78枚で構成されています。
大アルカナ(Major Arcana)は寓意画(シンボリックな絵)が描かれた22枚の特別なカードで、番号0番から21番までがあります。
小アルカナ(Minor Arcana)はワンド(棒)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(コイン)の4つのスート(組)に分かれた56枚のカードです。
トランプに例えると、小アルカナは4種類のマークに分かれた数札に相当し、大アルカナはジョーカー的な絵札カードとも言えます。
- 大アルカナ22枚: 「愚者」「魔術師」「女教皇」「女帝」…「世界」といった名前の付いた22枚のカードです。
人間の人生や精神的な成長を象徴するとされ、それぞれが神話的・象徴的なイラストになっています。
大アルカナは物語の大きな節目を示すような重要なメッセージを持つカードが多く、占い結果でも特に重視される傾向があります。 - 小アルカナ56枚: 4つのスート(棒・杯・剣・金貨)×それぞれ14枚(エース~10の数字札+4枚の人物札)で構成されています。
日常的な出来事や具体的な状況を表すカードが多く、より身近で現実的なメッセージを読み取るのに使われます。
例えばトランプに似た数札(エース~10)は日常の出来事を、人物札(コートカードと呼ばれる4枚)は人や性格的側面を象徴します。
大アルカナと小アルカナの違いは、ざっくり言えば「物語の大筋と重要テーマを語るか(大アルカナ)」「日常のディテールや登場人物を語るか(小アルカナ)」というイメージです。
それぞれのカードに固有の意味がありますが、大アルカナは特に印象的な絵柄が多く、初心者の方でも「あ、このカード見たことある!」というものがあるかもしれません。
スートとコートカードの意味(棒・カップ・剣・コイン、ペイジ~キング)
次に、小アルカナを構成する4つのスート(Suit)の意味を見てみましょう。
タロットのスートは、それぞれ四大元素(火・地・風・水)のエレメントと結びついており、象徴するテーマがあります:
- ワンド(棒) – 元素は「火」🔥。
情熱やエネルギー、行動力を象徴します。
直感やひらめき、創造性も表し、「やる気」や「挑戦」のイメージが強いスートです。 - カップ(杯) – 元素は「水」💧。
感情や愛情、人間関係を象徴します。
喜びや悲しみ、癒しなど心の動きを表し、「愛情」や「心の交流」に関わるカードが多いです。 - ソード(剣) – 元素は「風」💨。
知性や思考、決断力を象徴します。
言葉やコミュニケーション、時には葛藤やトラブルも表し、「考え方」や「意思決定」に関するテーマを持ちます。 - ペンタクル(コイン) – 元素は「土」🌍。
物質や現実面(お金、仕事、健康など)を象徴します。
安定や実利的な側面、「豊かさ」「現実的な成果」に関係するカードが多いです。
続いてコートカード(人物札)の意味です。
各スートにはそれぞれ4枚の人物カード――ペイジ(小姓)・ナイト(騎士)・クイーン(女王)・キング(王)があります。
これら16枚のカードは、相談内容に関連する「人物の影響」を表すことが多いです。
例えば:
- ペイジ(小姓): 年少者や未熟な人を象徴します。若者、初心者、子供っぽさなど。何かを学んでいる段階や可能性の芽生えを示すこともあります。
- ナイト(騎士): 行動的で情熱的な人物。青年・中堅くらいの立場で、積極的に物事に取り組むエネルギーを表します。状況では「迅速な動き」や「チャレンジ精神」を示す場合も。
- クイーン(女王): 思慮深く包容力のある大人の女性像。母性的な優しさや直感力、内面的な強さを持ち、周囲に影響を与える存在です。状況では「人を育む」「感受性」を示唆することがあります。
- キング(王): リーダーシップを持つ大人の男性像。男性的なエネルギー、父性的な保護力、権威や安定感を備えた人物です。状況では「責任を持って導く」「最終的な決断力」の象徴となります。
コートカードは必ずしも実在の誰かを指すとは限りませんが、占われる方自身の性格の側面や、置かれた状況で求められる姿勢を示すこともあります。
「自分の中の◯◯な部分が今は重要ですよ」とカードが教えてくれているイメージですね。
各カードの意味の簡単な説明(代表的な大アルカナなど)
78枚それぞれのカードには固有の意味がありますが、ここでは代表的な大アルカナのカードをいくつか取り上げて、その雰囲気をつかんでみましょう。
タロットカードの絵柄は一見難解に見えるかもしれませんが、名前や描かれたシンボルから連想するとイメージしやすいですよ。
- 0. 愚者(The Fool): 崖っぷちに立つ若者のカード。
自由や無邪気さ、そして無限の可能性を象徴しています。未知の世界へ飛び出していく冒険者であり、「これから新しい旅が始まるよ!」というポジティブなメッセージです。逆位置(カードが逆さまに出た場合)では「軽率さ」や「無計画」といった注意も含みます。 - 1. 魔術師(The Magician): テーブルに道具を並べ意気揚々と立つ若者。
創造力やスキルの活用を意味し、「自分の力で物事を始められるよ」というカードです。初めの一歩を踏み出すパワーや意志の強さを表します。 - 2. 女教皇(The High Priestess): 静かに座る聖職者の女性。
直感や知恵、精神性を象徴し、内なる声に耳を傾けることを促します。物事を客観的に観察し、慎重さや秘められた知識を示すカードです。 - 3. 女帝(The Empress): 豊かな大地と共に描かれる女神のような女性。豊穣(実り多さ)や母性的な愛を表します。正位置なら愛情や経済面で満たされた状態を示し、逆位置では嫉妬や惰性に注意という意味になります。
- 13. 死神(Death): 騎士の骸骨が描かれた一見不気味なカード。
しかし怖がらないでください!「死神」=「終わりと始まり」「変化の到来」を意味するカードで、古いものが終わり新しいステージへ移行する大きな変化の節目を象徴しています。決して「不吉な死の予言」ではなく、「生まれ変わり」のメッセージなのです。 - 15. 悪魔(The Devil): 悪魔に鎖で繋がれた男女の絵。
誘惑や依存、束縛を表すカードです。何かに囚われて身動きが取れなくなっている状態や、快楽に溺れている様子を示唆します。ただし気づけば鎖は外せる、という教訓的な意味も含んでいます。 - 16. 塔(The Tower): 雷に打たれて崩れ落ちる塔のカード。
突然の変化やトラブルを意味し、現状の崩壊やショックな出来事を示すことがあります。ネガティブに見えますが、古い体制が壊れることで新しい道が開ける、といった解釈もできます。 - 17. 星(The Star): 夜空に輝く星の下で水を汲む女性。
希望や癒し、インスピレーションを象徴するカードです。困難を乗り越えた後に差し込む希望の光や、夢に向かって進む前向きな気持ちを表します。 - 19. 太陽(The Sun): 太陽の下で子供が笑う明るい絵柄。
見た目通り成功や幸福、活力を示す大吉カードです。物事が好転し、喜びに満ちた結果を得られる暗示です。 - 21. 世界(The World): 花輪に囲まれた女性が描かれる、最後の大アルカナ。
達成や完結を意味し、努力が実を結び目標が達成されることを示唆します。満足感や次のステージへの移行など、物語の大団円を飾るカードです。
いかがでしょうか?
大アルカナのカードにはこのように一枚一枚ドラマチックな意味があります。
小アルカナのカードにもそれぞれ意味がありますが、初心者のうちはまず大アルカナ22枚の特徴を押さえると、タロット全体のテーマがつかみやすいでしょう。
豆知識: タロットカードには正位置・逆位置(アップライト/リバース)といって、カードが上下どちら向きで出るかによって解釈が変わる場合があります。
一般には、逆位置では正位置の意味が弱まったり反対になったりすると言われますが、初心者のうちは無理に逆位置まで覚えなくても大丈夫。
まずは正位置での意味合いを中心に、自分なりのイメージを掴んでみましょう(実際、逆位置を採用しない読み方もあります)。
初心者向けのスプレッド(1枚引き・3カード・ケルト十字など)
タロット占いでは、カードの「引き方・並べ方」のことをスプレッド(展開法)と呼びます。
初心者におすすめのシンプルなスプレッドをいくつか紹介します。
● ワンオラクル(一枚引き): 最もシンプルなスプレッドで、悩みやテーマについてカードを1枚だけ引く方法です。
たとえば「今日のアドバイスは?」「今の自分へのメッセージは?」といった感じで1枚引いてみます。
出たカードがズバリ今日の指針になります。
気軽に引けるので、毎朝の占いとして日課にする人もいます。
迷ったときの「Yes/No」を占う場合に1枚引いて、正位置ならYes、逆位置ならNoなんて読み方をすることもあります(※解釈は占い師によって様々です)。
● 3カードスプレッド(三枚引き): 過去・現在・未来という風に3枚のカードを並べて読むスプレッドです。
時系列で物事の流れをシンプルに見ることができるため、初心者でも物語をイメージしやすい展開法です。
「過去にこういうことがあって、今はこんな状況。では未来はどうなりそうかな?」という風に読み解きます。
3枚の位置に特別なテーマを割り当てることもあり、例えば「現状・障害・助言」や「自分の気持ち・相手の気持ち・結果」などアレンジも自在です。
まずは基本の過去・現在・未来から試してみると良いでしょう。
● ケルト十字スプレッド: 10枚のカードを十字架状に展開する、タロットで最も有名なスプレッドの一つです。
カードの配置と意味は決まっており、現状(1枚目)や障害(2枚目)、潜在意識(4枚目)、過去(5枚目)、未来(6枚目)…といった具合に細かい項目まで読み解くことができます。
占い慣れした上級者向けとも言われますが、総合運や複雑な悩みを占うのに適しており、一度に多くの情報を得られるスプレッドです。
<ケルト十字のポジション例>
1. 現在の状況 – 質問者が今どのような状況に置かれているかを示します
2. 障害(課題) – 今直面している課題や乗り越えるべき障害
3. 顕在意識 – 表向きに認識していること、表層意識
4. 潜在意識 – 表には見えていない、現状に対して問題の根っこにあることを示します
5. 近い過去 – 現状に対して影響を及ぼした過去のことを示します
6. 近い未来 – 現状から近い未来で起こる可能性があることを示します
7. 質問者の立場や状況 – 問題に対してどんな関わり方をしているか
8. 質問者以外の人 – 本人以外の人物の心理や状況など
9. 質問者の願望・恐れ – 理想や不安など質問者の心情
10. 最終結果 – 質問に対する最終的な結果。他のカードと合わせて解釈
このようにかなり情報量が多いですが、カード同士の位置関係や組み合わせで読み解く醍醐味があります。
ただ初心者のうちは、まず1枚引きや3枚引きで慣れてから、必要に応じてケルト十字に挑戦すると良いでしょう。
占いの手順:質問の立て方、シャッフル、引き方、読み解きの流れ
それでは実際にタロット占いをするときの基本的な手順を説明します。
難しく考えすぎず、リラックスしてカードと向き合うのがコツです。
● 質問(テーマ)を決める: まず何を占いたいのか明確にしましょう。
質問の立て方ひとつで結果の読み取りやすさが変わります。
ポイントは具体的で、オープンな質問にすること。
でもおすすめされているように、「○○はどうなりますか?」「これから私に何が必要ですか?」といった5W1Hを使ったオープンクエスチョンが効果的です。
Yes/Noで答えられる質問(「~してもいいですか?」など)よりも、「どうすれば?」「何が原因で?」といった問いの方が、カードも詳細な物語を語ってくれるでしょう。
● シャッフル(カードを混ぜる): 質問が決まったら、カードをよく切ります。
トランプのようにシャッフルしても、テーブルに広げてかき混ぜてもOKです。
シャッフル方法に厳密な決まりはなく、自分が落ち着くやり方で問題ありません。
このとき心を落ち着け、先ほど決めた質問に意識を集中させましょう。
シャッフルの回数も「3回切る」「好きなだけ混ぜる」など人それぞれですが、迷う場合は3回程度カットすると良いでしょう。
● カードを引く(展開する): シャッフルが終わったら、いよいよカードを引きます。
これも色々な方法がありますが、一般的なのは山札をカットして上から順に必要枚数を引く方法です。
あるいはテーブルに広げたカードの中から直感でカードを選んでも構いません。
初心者のうちはあまり難しく考えず、「自分はこの方法で引くんだ」とルールを一つ決めてしまった方が迷いがなくて良いでしょう。
大事なのはカードを引く瞬間は質問に意識を集中すること。
「良いカード出てー!」と力む必要はありませんが、なるべく無心でカードと向き合ってくださいね。
● カードを読み解く: 引いたカードをスプレッドの位置に並べたら、いよいよ解釈です。
まずは出たカードの絵柄をじっくり観察してみましょう。
カード名や数字も確認します。
「このカードはどんな意味だったかな?」とガイドブックを見てもOK。
慣れないうちは参考書を使いながらで大丈夫です。複数枚のスプレッドなら、カード同士の関係性も想像してみます。
例えば「過去に出たカードAと未来のカードBを比べると、状況がこう変化しそうだな」など物語を紡ぐように考えると理解しやすいです。
カードの基本的な意味に加えて、自分が直感で感じた印象も大切にしてください。
それこそがタロット占いの醍醐味であり、カードが語りかけているメッセージです。
読み解きの最後には、占い全体を通して総合的なアドバイスをまとめます。
出たカードが良い意味でも悪い意味でも、「では自分は具体的に何をすればいいのか?」を考えてみましょう。
タロットは単なる予言ではなく、今後の行動のヒントを与えてくれるものです。
カードからのメッセージを前向きに生活に活かしてみると、占いをした甲斐があるというものです。
恋愛や仕事でのリーディング例
実際のタロットリーディングがどのように結果を読み解くのか、恋愛と仕事のケースで簡単な例を挙げてみます。
恋愛のリーディング例
例えば片思いの恋愛について「気になる彼との今後」を3枚のカードで占うとしましょう。
スプレッドは過去・現在・未来です。引いたカードは次の3枚だったとします:
- 過去(1枚目): 恋人たち(6番・正位置) – お互いに惹かれ合う強い縁があったことを示唆しています。過去に良い雰囲気や親密な出来事があったのかもしれません。
- 現在(2枚目): 塔(16番・正位置) – 何かショッキングな出来事や関係を揺るがす変化が起きたようです。ケンカや予想外のトラブルがあったのかも…。現在、二人の状況は不安定と言えるでしょう。
- 未来(3枚目): 星(17番・正位置) – 塔で一度崩れた関係も、未来には希望の光が見えています。このカードは癒しと希望をもたらすので、今後二人は誤解を解いて関係を修復したり、安心できる状況へ向かう可能性があります。
このようにカードを順に読むことで、「最初は良い関係だったけど今はトラブル発生。でも諦めないで、ちゃんと希望はあるよ」という物語が浮かび上がってきます。
実際の占いでは、ここからさらに「ではどうすればより良くなるか?」と追加でカードを引いたり、アドバイスカードをもらったりすることもあります。
仕事のリーディング例
次に仕事運の例です。例えば「転職すべきか悩んでいる」という相談で占ってみましょう。
ワンオラクル(一枚引き)で現在の状況を表すカードを引き、その後アドバイスをもう1枚引く二段構えにしてみます。
- 現状を表すカード: 悪魔(15番・正位置) – 今の仕事に対して何らかの不満や行き詰まりを感じていそうです。
悪魔のカードは職場の人間関係や待遇に縛られて身動きが取れない状態、あるいは惰性で続けてしまっている状況を示しているかもしれません。 - アドバイスのカード: 世界(21番・正位置) – 転職するか悩んでいるあなたに「完結と新たなスタート」を勧めています。
世界は一つのサイクルの完了を意味するため、今の仕事でやり切ったと感じているなら次のステージへ進むタイミングでしょう。
また世界は成功も意味するので、転職活動をすれば望む結果(理想の職場に巡り合う等)が得られる可能性を示唆しています。
このように現状カード+アドバイスカードという引き方も、具体的な行動指針が得られるのでよく使われます。
結果として今回の例では「今の職場に留まっていても停滞感があるので、思い切って新しい世界に踏み出すのも良いのでは」という読み解きになります。
もちろん実際の人生の選択は慎重にすべきですが、タロットのメッセージは背中を押してくれる頼もしいアドバイザーと言えるでしょう。
タロットの学び方・おすすめの勉強法
タロット占いを習得するには、継続的な勉強と実践が大切です。
ここでは初心者におすすめの学び方を紹介します。
● 道具を揃える: まずは自分専用のタロットデッキを用意しましょう。
初心者には世界中で標準的に使われているライダー版(ウェイト版)のデッキがおすすめです。
象徴的な絵柄で解説書も充実しているため独学しやすいです。
併せて基本的なタロット入門書や解説サイトも手元にあると心強いです。
● ノートを作る: 勉強を始めたらオリジナルのタロットノートを作りましょう。
各カードの意味や自分がカードから感じたことを書き留めていくと理解が深まります。
書籍によって微妙に解釈が異なる部分もありますが、自分が「これだ」と思った解釈をノートにまとめておくと頭に入りやすいです。
特に逆位置の解釈などは混乱しやすいので、自分なりの解釈を書き溜めて整理しておくと良いでしょう。
● アプリやウェブで暗記練習: スマホのタロット学習アプリやウェブサイトを活用して、カードの意味をクイズ形式で覚えるのも効果的です。
スキマ時間にカード名とキーワードをチェックしたり、ゲーム感覚で反復すると次第に意味が頭に染み込んできます。
全部一気に覚えようとせず、まずは大アルカナ22枚から始めて徐々に範囲を広げると挫折しにくいですよ。
● 実際に占ってみる: 勉強と実践はセットです。
覚えた知識は使ってこそ身につきますので、毎日のように自分や身近なことを占ってみましょう。
最初はガイドブック片手でOKなので、カードを引いて解釈する練習を繰り返します。
結果はノートに記録しておくと、後から見返したときに上達が実感できますよ。
友人に頼まれたときなどは良い実地練習のチャンスですが、プロではないうちはプレッシャーに感じる場合もあるので、自分のペースで無理なく取り組んでください。
● 講座やコミュニティ: もし可能ならタロット講座を受講したり、タロット好きが集まるオンラインコミュニティに参加するのも刺激になります。
他の人のリーディングを聞くことで新たな解釈の引き出しが増えますし、占い仲間ができるとモチベーションアップにも繋がります。
ただし独学でも十分習得は可能なので、自分に合った方法で楽しく学んでいきましょう。
よくある誤解・NG例・注意点
最後に、タロット占いに関して初心者が陥りがちな誤解や注意点を整理しておきます。
- 「タロット占いには霊感が必要?」 – いいえ、特別な超能力がなくても大丈夫です!生まれつき強い霊感がないとタロットリーディングができないなんてことはありません。カードの意味を覚え、練習を積めば誰でもリーディングは可能です。直感力は使いますが、直感は誰もが持っているものなので心配いりません。
- 「タロット占いをすると呪われる?」 – そんなことはありません。タロットカード自体に悪霊を呼ぶような力はなく、正しく使えば自分の心と向き合うための道具です。むしろカードのメッセージを糸口に前向きに行動することで運気も開けるでしょう。ただ、怖い解釈ばかりするサイトなどを見ると不安になることがあるかもしれません。公式の解説書や信頼できる情報を参考にし、ネガティブな解釈に振り回されすぎないようにしましょう。
- 「死神や悪魔のカード=不吉な予言?」 – 前述したように、決して「不幸確定」という意味ではありません。死神=変化、悪魔=誘惑といった具合に、カード名に怖い印象があっても実際のメッセージは建設的な助言だったりします。特に13番「死神」は終わりと始まりのカードであり、怖がってカードを抜き取ったりしないでください。タロットは良い面・悪い面両方の象徴を含むので、一見マイナスに見えるカードほど「どう乗り越えるか」を教えてくれる有難い存在なのです。
- 「同じ質問を何度も占ってもいい?」 – 基本的にはNGです。同じテーマを短時間に繰り返し占うと、カードも混乱して正確なメッセージを伝えづらくなります。一度占ったら結果を受け止め、状況が大きく変わるまで同じ質問は控えましょう。どうしても納得できない場合でも、日を改めるか質問の切り口を変えることをおすすめします。
- 「人にカードを触らせてはいけない?」 – タロットカードは他人に触らせると霊的なエネルギーが混ざるからダメ、というような噂もありますが、必ずしもそうではありません。確かにデリケートなカードなので大切に扱うべきですが、占いの現場では相談者自身にカードを引いてもらうことも多いです。自分以外触るのが不安な場合は断ってOKですが、触ったからといってカードが「効かなくなる」なんてことはないので安心してください。
- 依存しすぎに注意: タロット占いはあくまで自己理解と意思決定のサポートです。何でもかんでもタロットに聞かないと不安…という状態にならないように気を付けましょう。タロットの結果は未来を確定するものではなく、「今このような状況だからこの先こうなりやすいよ」というアドバイスです。現実を動かすのは自分自身。カードの言葉を参考にしつつも、最終的な選択は自分の意思で行うことが大切です。
まとめ:タロットカードを通して自分と向き合う方法
タロットカードの世界、いかがだったでしょうか?
歴史ある神秘的なカードですが、その本質は決して怪しい魔術ではなく、自分の心と対話するツールだということがお分かりいただけたと思います。
カードの不思議な絵柄はあなたの潜在意識を映し出す鏡のようなもの。
一枚一枚と向き合うことで、今の自分に必要なメッセージや気づきを得ることができます。
占い結果に一喜一憂するだけではなく、タロットを自己理解のために活用すれば心強い味方になってくれます。
カードが良いことを告げれば素直に背中を押してもらい、厳しいことを告げれば「じゃあどう改善しよう?」と前向きに考えるきっかけにしましょう。
タロットカードはあなたの人生を豊かにするためのツールであり、決して運命に縛られるためのものではありません。
ぜひリラックスしてタロットカードを引いてみてください。
継続していくうちにカードの意味もスッと頭に入ってくるようになりますし、自分なりの解釈や感じ方も芽生えてきます。
そうなればもう立派なタロットリーダーです。
タロットカードを通じて日々自分自身の心と向き合い、より良い未来へのヒントを得てくださいね。
それでは、あなたもタロットの不思議な旅を楽しんでください!
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